アート?文学?洋書絵本の魅力的な世界へ「タバネルブックス」石川台駅

タバネルブックスは、チェコ・フランスなどさまざまな国の洋書絵本を扱うセレクトショップです。新刊から古本まで、幅広いラインナップを取り揃えています。
住宅街にひっそりと佇み、訪れる人を洋書絵本の世界にいざないます。
あなたも足を踏み入れればきっと、洋書絵本の魅力にはまってしまいますよ。

お子さんと一緒に絵本を読みたい方はもちろん、洋書や絵本にあまり興味のない方も、タバネルブックスを訪れればきっとステキな一冊と出会えますよ。

東急池上線・石川台駅から徒歩約5分

タバネルブックスは、大田区の東雪が谷にあります。最寄駅の東急池上線・石川台駅から閑静な住宅街を5分ほど歩くと、突然、本屋さんが現れました。

ガラス戸の奥に本が並んでいるのが見えます。さっそく入ってみましょう。

ポップでカラフルな絵本が並ぶ、明るい店内。表紙を眺めているだけでワクワクします!
店名の「タバネル」とは、紙を「束ねる」からつけたそうです。この絵本が束ねられてここに集まったことがわかる、ステキな店名ですね。

出会いは一期一会。店主さんが選ぶオススメの一冊

かわいい表紙の絵本がたくさんあり、どれを選んでいいかわからない、とキョロキョロしてしまいました。

すると「どうぞ手にとってご覧ください!」と笑顔で店主さんが案内してくれましたよ。

せっかくなので、店主さんにオススメの絵本を紹介していただきました!

「Romance(ロマンス)」作:Blexbolex 国:チェコ

フランスのイラストレーターが描く、カラフルなおとぎ話です。
誘拐された王女を勇敢な騎士が助け出す、王道のストーリー。

かなりのボリュームがある絵本で、ページ数はなんと280ページ!強盗、邪悪な魔女、戦争と、さまざまな冒険が繰り広げられていきます。

文字であまり説明はせず「イラスト」で魅せています。カラフルなイラストに想像力をかき立てられ、物語の世界に引き込まれました…。

こちらはAndrea Antinoriの絵本2冊。

左:「O zivote lemuru(キツネザルの一生)」 国:チェコ

見たとおり、キツネザルのお話。鉛筆で描いたような濃淡で表されたモノクロに、黄色だけを足した配色が目を引く一冊です。
かわいいキツネザルと他の動物たちとのかかわりが、コミカルに描かれていました。

右:「IL PAESE DEGLI ELENCHI(リストの国)」文:Cristina Bellemo 絵:Andrea Antinori 国:イタリア

リストの国では、国民一人ひとりが何をするにも証明書が必要です。床掃除の証明書や、穴の空いた靴下を直す資格など。
ある日、証明書を持っていない12人の子どもたちが名簿管理室に侵入することで、物語が動き出していきます…。

オレンジとブルーが特徴的なイラストです。とても面白い世界観で、ゆるくてかわいいキャラクターが魅力的な一冊。続きがどうなるのかとても気になりました。

すでに洋書絵本の魅力にはまってきています!

翻訳はツールにおまかせ。洋書絵本の楽しみ方いろいろ

ステキな絵本ばかりでぜひ読んでみたいと思うのですが、やはり「文字が読めない」点が気になりました。

チョコ語やフランス語はおろか英語もままならないので、買ってもインテリアとして飾ったり、イラストを楽しんだりするしかないのかな?
もちろんイラストを楽しむのも活用法の一つです!でもやっぱり絵本のストーリーや図鑑の解説が知りたいのです。

店主さんに洋書絵本の楽しみ方を聞いてみました!

「楽しみ方は人それぞれ!まずは手に取ってページをめくり、なぜこの色が使われているのか?なぜ突然ここに草が描かれているのか?など、さまざまな発見をしてイラストの面白さを味わってほしいです!」

「とはいえ、やはり文字が読めたらいいなと思いますよね。そんなときはGoogleレンズで翻訳しましょう!」とスマホを取り出す店主さん。

絵本の文章をカメラにかざすと…日本語に翻訳できました!前後の関係やイラストと照らし合わせて読めそうです。

色合いや壮大な雰囲気からどんなストーリーなのかが気になったので、こちらの一冊を購入し、家で読んでみました。

「Isla Calamidad(カラミティアイランド)」作:Ámina Pallarés 絵:Simone Spellucci 国:スペイン

カラミティ島での暮らしを幻想的に描いた作品。雲、川、木、鳥などの生き物たちが、恐ろしいフラの怒りを引き起こさないように、調和しながら生きていく、というお話です。

小さい島でぎゅうぎゅうに暮らしている生き物たちが、かわいく描かれていました。
私たちの行動が自然に与える影響を、イラストでユーモアを交えながら教えてくれます。

店主さんが言っていたように「この鳥は何をしているんだろう?」「なぜこの色で表現されているんだろう?」と、想像力が膨らみます。翻訳と照らし合わせて読み解くのが面白かったです。

今回タバネルブックスを訪れて洋書絵本の魅力を知り、気になった絵本をもっと読んでみたいと思うようになりました。
店主さんの洋書絵本好きがとっても伝わってきて、楽しいひとときでした!

みなさんもぜひタバネルブックスの扉を開いて、洋書絵本の魅力に触れてみてくださいね。
お気に入りの一冊に出会えますように。

※絵本のラインナップは取材当時のものです。詳しい在庫についてはホームページや店舗にご確認ください。

タバネルブックス
住所:東京都大田区東雪谷2-30-3
電話:03-3748-4044
営業時間:木・金曜日  14:00-20:00
土・日・祝日 13:00-19:00
定休日: 月・火・水曜日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。