品川にお友達が遊びに来たら一緒に行きたい、待ち合わせに使いたい!品川に住んだら、そんなカフェを知っておきたいものです。
特に、旧東海道の宿場町として北品川エリアには昔ながらの情緒がたっぷり残っています。そこで今回は、品川宿の魅力を存分に満喫できる多目的カフェ「KAIDO books & coffee」をご紹介します。
JR品川駅、京浜急行、りんかい線、東京モノレールが使える立地
KAIDO books & coffeeは、JR品川駅から第一京浜(国道15号)と旧東海道経由で徒歩約18分のところにあります。
京浜急行では、新馬場(しんばんば)駅から徒歩約4分、りんかい線/東京モノレールの天王洲アイル駅からは天王洲通りを経由して徒歩約15分のところにあります。
最も最寄りなのは都バス品93系統「東品川一丁目」バス停で、徒歩約2分(150m)の場所です。
お店は旧東海道の街道のど真ん中。なんとカフェの向かいには呉服店、2軒隣には草履店があります。
品川の宿場町では、おみこしや大名行列のお祭りが年中行われているため、和装を売るお店が今でもにぎわっているのです。
和風ののれんがユニークなエントランス
KAIDO books & coffeeの外観は、宿場町の情緒に溶け込むようなデザインになっています。
フードやドリンクは洋風なのに、居酒屋のようなのれんをくぐって入るようになっているのがユニークなところ。
エントランスからすぐのところには、こんなにゆったりと座れるソファー席も。
1階は土間のような雰囲気がコンセプトになっているそうで、誰もが自分の家の玄関先のようにくつろげるようになっています。
雑誌によく取り上げられる人気店
KAIDO books & coffeeは、品川を特集した雑誌には必ず紹介されるほどの有名店。
「旅」と「街道」専門ブックカフェとして、旅好きにはたまらない空間になっています。
地元の人たちが企画する展示やイベント会場として使われていることも、このお店の特徴。
元々は空き店舗だった建物が、「品川の街を盛り上げたい」という商店街の若手たちの思いでリノベーションされて生まれたカフェだからです。
商店街を行き来する誰もが、多目的な空間を楽しめるようになっているのも魅力です。
全国のこだわりの一品とつながれるショップ
1階の販売コーナーには日本各地の特産品が並んでいます。こちらは日本茶ハーブティーの売り場です。
美濃焼や備前焼の器も展示販売されています。
コーヒーやお茶、お酒などを入れると味が一段上がるというカップがセレクトされています。
スペインの蜂蜜屋さんが出しているという珍しいハニーティーもありました。
スタンダードタイプ以外にも、カモミールの香るノンカフェインハーブティーや、爽やかな後味のミントティーもラインナップされています。
こちらは日本初シリアル専門店のグラノーラ。一味違う朝食をお家で味わえそうです。
看板メニューの一つ「生スコーン」はテイクアウトができます。朝食やティータイムにいかがでしょうか?
生スコーンのパンフレットを開いてみましょう。
一般的なスコーンと比べ、生クリームをふんだんに使用した、外はさっくり、中はわたあめのような食感とのアピールが。
店内で飲める静岡丸子産の和紅茶の茶葉も購入できるようにもなっています。
生スコーンと一緒に、おうちでティータイムを楽しみたくなります。
こだわりのフード&ドリンクを注文
1階の壁一面に、メニューが大きく掲示されています。
お店一押しのホットドッグと生スコーン、こだわりのドリンクメニューがラインナップされています。
注文はオーダーカウンターへ。
ドリンクや生スコーン、ランチタイムには日替わりのホットドッグのセット(1,200円)もあります。
ここでお会計を済ませると、出来上がったら店員さんが運んでくれます。
店内には多くのお客さんがいましたが、番号札もなしで顔を覚えて運んでくれるので、おもてなしがスゴイと感心させられます。
1階カフェコーナーのゆとりのある雰囲気
オーダースタッフ一押しになっているレモネードスカッシュとエスプレッソスカッシュ。
涼しげなレモネードが見た目にも興味をそそります。
カウンター付近には、SDGsの雑誌やパンのレシピ本など、お店のコンセプトを象徴するような本を取り揃えたマガジンスタンドがあります。
店内で自由に閲覧できるのが楽しいです。
来店した人たちとのつながりを大切にしているこのお店。
店内のいたるところにお客さんから送られてきた作品が展示されています。
階段を上がると2階へ。2階はいよいよ、ブックスペースです。
旅の図書室は、日本有数の品揃え!
2階は旅をテーマにした、日本でも例を見ない蔵書のコーナーです。
約1万5000冊の古本が展示販売されています。
旅や街道にまつわる本を扱っていた古書店「街道文庫」とコラボしており、並んでいる本は街道文庫の店主が30年かけて全国の街道を歩いて集めたものだそうです。
2階を埋め尽くす圧倒的な本棚。
図書館と肩を並べる、むしろ図書館以上の品揃えです。
テーブルの木は長野県飯田市から提供されたもので、樹齢1,000年以上とも言われる神代ヒノキからつくられたそうです。
飯田市東部に位置する遠山郷を東京の人に知ってもらうために、地元の家具店が製作に携わり、独特の風合いのテーブルが届けられたと言います。
2階の一角には、本棚で区切られたソファースペースもあり、まるでプライベートな書斎のようにくつろげます。
混雑している時間帯のカフェ利用は「1時間ぐらいで」と言われていますが、本を1冊読むには十分な時間です。
ソファーに体を預けてリラックスタイムを過ごすのはいかがでしょうか?
ここでしか飲めないエスプレッソ×レモネードの味
今回注文した「エスプレッソレモネード」(600円)が到着しました。
よくかき混ぜてから飲むようにとの案内がありました。
かき混ぜてみると、輪切りのレモンが中に入っているのが見えてきました。
炭酸の泡立ちも際立ってきます。
少し飲み終えたところです。まだしっかりとした泡が残っています。
炭酸の爽やかさ、レモンの甘酸っぱさとエスプレッソの苦味が不思議に絡み合った初めての味でした。
コーヒーが濃いので、朝の目覚めに頭がすっきりしました。
店内で飲食をすると、2杯目のドリンクは100円引きです。
テーブルに置かれたメニューを見て、おかわりの一杯を選びましょう。
本の世界に浸れる数々のコーナー
次の旅先を見つけるきっかけを紹介するのがコンセプトの「OZの女子旅EXPO」が店内の蔵書をセレクトしたコラボ本棚もありました。
自分では選ばないような本のチョイスがとてもおもしろいです。
堅い本だけではなく、もちろん漫画コーナーもあります。
一押しで飾られていたのは、江戸時代の旅籠を舞台にした石ノ森章太郎作の時代劇コミックでした。
蔵書の中には、単行本や新書だけでなく図録も豊富にありました。
これは刀剣に関する図録。歴史や刀剣ファンには必見です。
ショップ×ブックス×カフェが融合し、お出かけを3倍楽しめる
ランチタイムにはホットドッグ。モーニングやティータイムには生スコーン。
そして、バリエーションに富んだドリンクメニュー。
全国のお取り寄せ品がズラリと並ぶ店内で、和紅茶などのこだわりの品をショッピング。
読書好きにはもちろんですが、ショッピングやグルメスポットとしても、品川を代表する一軒としてぜひおすすめしたいです。
KAIDO books & coffee
住所:東京都品川区北品川二丁目3-7 丸屋ビル
アクセス:京浜急行線「新馬場駅」徒歩約4分 JR「品川駅」徒歩約18分 りんかい線/東京モノレール「天王洲アイル駅」徒歩約15分
電話:03-6433-0906
営業時間:9:00~18:00 (料理L.O. 17:00 ドリンクL.O. 17:30)
定休日:火曜日
駐車場:なし