【品川区】地域に寄り添うコミュニティバス「しなバス」

今回ご紹介するのは、品川区が運営するコミュニティバスの「しなバス」です。JR西大井駅とJR大森駅北口を結び、沿線地域の交通利便性の向上を目的として試験運行されています。

しなバスの運行ルート

しなバスの外装は、赤、橙、青、緑の4色です。カラフルな車体は街なかでも目を引き、親しみやすい雰囲気です!

しなバスは、JR横須賀線、湘南新宿ライン、相鉄線直通電車が通る西大井駅と、JR京浜東北線が通る大森駅を結ぶ全長約3.2kmのコミュニティバスです。途中8か所のバス停が設けられており、西大井駅と大森駅北口の間を約20分で結んでいます。

しなバスの停留所は以下の通りです。

  • 西大井駅
  • 大井原町
  • 西大井二丁目
  • 伊藤学園
  • 大井五丁目
  • 品川歴史館北
  • さくら会前
  • 大森駅北口


途中の停留所は「大井原町」から「大井五丁目」までの区間を既存の東急バスの停留所と共用しています。「品川歴史館北」「さくら会前」の2か所が、しなバス専用として設置されました。

しなバスは品川歴史館や鹿嶋神社の近くにも停車します。区内をのんびり巡りたいときの移動手段としても便利です。

しなバスに乗るためのアクセス

しなバスが発着するJR横須賀線、西大井駅。

西大井駅を出て、駅前ロータリーの右手にあるマクドナルド前が大森駅北口行きのバス乗り場です。

左側に見えているのがJR西大井駅。駅の改札口からバス乗り場までは徒歩約1分です。

西大井駅発大森駅北口行きの時刻表です。1時間あたりおおむね3本が運行されています。

もう一方の、しなバスが発着する大森駅北口です。

大森駅北改札を出たら右側(水神方面)の階段またはエスカレーターを下りて外に出ます。
駅を出ると正面に見えるアパホテルに向かってまっすぐ歩きましょう。

アパホテル前の横断歩道を渡ると、駅から徒歩約2分でバス乗り場に到着します。

西大井駅に向けて出発を待つ、しなバスです。赤いカラーが目立ちますね!

西大井駅行きのしなバスは、多くのお客さんを乗せて出発しました。

大森駅北口発西大井駅行きの時刻表です。

地域間の移動を補うために誕生

しなバスが運行を開始したのは、2022年(令和4年)3月28日。現在、品川区には鉄道駅が延べ40駅、路線バスは64の系統数があり、東京23区の中でも交通の利便性はとても高い環境にあります。

その一方で、バス停留所や駅から離れていたり、道路幅員の都合で大型バスが入れない地域も存在するため、既存の民間交通機関を補完する形で区内初のコミュニティバスを試験的に4年間運行することになりました。

品川区によると、試験運行3年目にあたる令和6年度の収支率は目標に届かなかったものの、利用客が増加傾向にあることから、しなバスの試験運行期間を令和10年度まで延長し、その時点で方向性を判断するそうです。

しなバスの愛称は、一般公募によって決まりました。267件の応募があった中から、わかりやすく、覚えやすいものとして命名されました。

しなバスの車内の様子です。

しなバスは、小型のノンステップバスで運行しています。乗車定員は29人で座席数は10席あります(左側の一番前の座席は優先席です)。
乗降口の段差が少なく、乗り降りがスムーズにできるため、高齢の方や小さなお子さんにも利用しやすいのが特徴です。

乗る前に知っておきたいポイント

しなバスの乗り降りは、前方のドア1か所で運賃は前払いです。現金のほか、PASMO、Suicaなどの交通系ICカードが使えます。

しなバスの運賃は以下の通りです(2026年3月現在)。

普通運賃

  • 大人:250円(現金の場合)、240円(交通系ICカードの場合)
  • 小児(小学生以下):130円(現金の場合)、120円(交通系ICカードの場合)


現金の場合、使えるのは小銭と1000円札のみです。2000円札、5000円札、10000円札は利用できないため、乗る前に小銭を用意しておくと安心です!

普通運賃のほか「東急バス1日乗車券」や「回数券」も利用できます。バス車内でも購入が可能ですが、東急バス1日乗車券は、PASMOやSuicaなどの交通系ICカードでしか購入できません。回数券に関しては、購入は現金のみです。ただし、おつり対応ができないので注意が必要です。
詳しくは、東急バス公式サイトをご覧ください。

しなバスは、東京都シルバーパスが利用できるほか、各種障害者手帳やミライロIDをお持ちの方は普通運賃の半額で利用できます。

また、親子健康手帳(母子手帳)をお持ちの方も普通運賃の半額で利用できるほか、乳児や幼児を同伴する場合も、条件によって割引が適用されるので、子育て世帯の方にもうれしいポイントです!
詳しくは、品川区役所ホームページをご覧ください。

これからも地域の足として

しなバスは、西大井駅〜大森駅間の移動手段のほか、沿線には「品川歴史館」や「鹿嶋神社」、散策コースとして親しまれている「桜新道」などもあります。

今回、しなバスを取材して感じたのは、すっかり地域の暮らしの中に馴染んでいたことです。約20分の乗車時間もあっという間でした。今後さらに利用が広がり、本格導入されれば地域の移動を支える存在として、ますます親しまれるに違いありません。

まだ乗ったことがない方も、しなバスを利用してみてはいかがでしょうか?
この機会に、いつもの街の景色が少しだけ違って見えるかもしれませんよ。

品川区コミュニティバス「しなバス」(品川区役所地域交通政策課地域交通担当)
住所:東京都品川区広町2-1-36
アクセス:JR横須賀線「西大井駅」から徒歩約1分
JR京浜東北線「大森駅」から徒歩約2分
TEL:03-5742-7138
営業時間:西大井駅発7:00-19:40(平日)※土日祝日は7:40-20:00
大森駅発7:30-20:10(平日)※土日祝日は8:00-20:30

定休日:なし
駐車場:なし

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。