【大崎】ワクワクする容器の世界!「容器文化ミュージアム」

みなさん、容器と聞いてどんなものを思い浮かべますか?ひとくちに容器といってもケース、びん、缶にいたるまで実にたくさんの種類がありますよね。

そんな容器の歴史や文化にふれることができる場所が「容器文化ミュージアム」。

今回は、JR山手線大崎駅近くにある容器文化ミュージアムをご紹介します。

容器に関することなら何でもわかる

JR山手線大崎駅東口から徒歩約6分。「大崎フォレストビルディング」の1階に容器文化ミュージアムがあります。

とてもカラフルで明るい雰囲気の入口を前に、ワクワクすること間違いなし!
入場無料なので気軽に入館できるのも魅力のひとつです。

それでは、さっそく入ってみましょう。

入って最初のコーナーが「人と容器の物語コーナー」。

実物の容器が展示されているほか、年表には容器だけでなく、一般的な歴史年表も併せて表記されています。

容器のはじまりは木の葉や貝がら。弥生式土器も立派な容器!年代に沿って当時の容器が展示されているので、楽しみながら容器の歴史が学べます。

わかりやすい音声案内

こちらのモニター画面では、音声でわかりやすく説明してくれます。モニター画面は年代の移り変わりごとに設置されているので、ぜひ利用したいサービスです!

なお、こちらのモニター画面と同じ音声案内が容器文化ミュージアムのホームページでも公開されているので家で聴くことも可能。
出かける前に事前に聴いておくと、ミュージアムでの理解も深まりますよ。

おなじみの容器がズラリ!

1970年前後になると、現代にもつながるおなじみの容器が登場します。写真に写っている容器になつかしさを感じる方も多いのではないでしょうか?

今では、すっかり生活に浸透しているレトルト食品の容器。最初は米軍の缶詰に変わる携行食用として開発されたもので、1960年代にはアポロ計画で宇宙食として採用されて注目を浴びました。

それから時が経った1968年、このレトルト容器を世界で最初に一般食用として使ったのが大塚食品工業(現、大塚食品)。その時の商品は、今もおなじみのボンカレーです!

このようなエピソードも知ることができる容器文化ミュージアム。時間があっという間に流れていきます。

子どもたちに人気のキャラクターが容器に使われることは昔も今も一緒。子どものころ、人気キャラクター目当てに親に「これ買って~!」とせがんだ経験は、みなさんもあるのではないでしょうか(笑)。

ペットボトルや缶飲料を飲む時、フタを手でまわして開けますよね。
このような、まわして開けるフタも登場した時は画期的でした。

缶飲料が登場したころ、缶にはフタがなく特別な器具で缶に2か所の穴をあけて飲んでいたそうです。
穴を2か所開ける理由は、ひとつは飲むための穴、もうひとつは缶に空気を入れて飲みやすくするための穴。

その後、缶はプルタブを手で引いて開ける方式へと変わり、まわして開けるフタと共に、そのスタイルは現在も変わりません。
日頃、なにげなく飲んでいる飲料のフタもさまざまな工夫を重ねて、各段に使いやすく進化しているのがわかります。

こちらは「インバーテッドボディメーカー」という自動製缶機で約100年前の機械。
自動製缶機が開発される前は、中身を詰める缶詰会社の職人が手作業で缶を作っていたそうです。
インバーテッドボディメーカーは入口前に展示されているため、ミュージアムを訪れると最初に目に留まります。大きく重厚なデザインは存在感も抜群!

明るく洗練されたミュージアム

いかがですか?このアートな空間!この雰囲気の中に容器に関することが満載です。

容器文化ミュージアムの展示コーナーは、以下の6つのテーマで構成されています。
それぞれのコーナーでは、日常生活における容器の歩みや役割、環境問題への取り組みなど、容器に関するあらゆることが、クイズやゲームを通して楽しく学ぶことができます。

  • 人と容器のかかわり
  • 容器包装の役割
  • 容器包装NOW!
  • 環境
  • 循環に関する容器包装
  • 缶詰ラベルコレクション


今回、ご紹介した容器文化ミュージアム。みなさん、品川区にこのようなミュージアムがあることをご存じでしたか?
訪れてみると日本の歴史とともに進化してきた多種多様な容器を知ることができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。

ひとつのフロアに集約されたコンパクトなミュージアムは、ゆっくりまわっても1時間ほど。
入場料も無料なので思い立った時、気軽に訪れることができます。
あなたも大崎にある容器文化ミュージアムで新たな発見をしてみませんか?

容器文化ミュージアム
住所:東京都品川区東五反田2-18-1「大崎フォレストビルディング」1階
アクセス:JR山手線、JR埼京線、りんかい線「大崎駅」から徒歩6分
JR山手線、東急池上線、都営浅草線「五反田駅」から徒歩8分
電話番号:03-4531-4446
開館時間:平日9:00-17:00
(貸切のため開館時間を変更する場合があります。詳しくはホームページをご覧ください)
閉館日:土・日・祝日
駐車場:なし
入場料:無料

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。