今回ご紹介するのは、大井町駅東口から徒歩3分ほどの場所にある「麺壱 吉兆(めんいちきっちょう)」(以下、吉兆)です。
福島県白河市のご当地ラーメンである「白河ラーメン」を東京で楽しむことができる数少ないお店。連日多くのお客さんで、にぎわっています!
白河ラーメンの総本山「とら食堂」の直系店
定番メニューの中華そば。
白河ラーメンは、福島県白河市が発祥のご当地ラーメンで不規則に縮れた平打ち麺が特徴。
スープも化学調味料は一切使っておらず、体にやさしいラーメンです。
福島県白河市に白河ラーメンの総本山として知られる「とら食堂」があり、白河ラーメンの存在を全国に広めたお店です。
とら食堂で修行した多くのお弟子さんが、各地でお店を開いて白河ラーメンを広めています。吉兆のご主人も、お弟子さんのお店で修業を重ねてお店を開きました。
こうして吉兆は、とら食堂直系店として大井町で白河ラーメンの本場の味を伝えています。
吉兆までの道のりは、大井町駅東口を出たら、左側にある東小路飲食店街をまっすぐ進みます。
ゼームス坂通りをわたると、途中で名称が平和小路に変わります。
吉兆は、この平和小路沿いにあります。
それでは早速、お店に入ってみましょう。
店内はカウンター7席のみ。カウンター席のみにしているのは、ご主人からお客さん全員の顔が見えるようにしたいとの想いから。
席に着くと目の前には、手書きで書かれたメニュー表が置かれていました。
お得なランチサービスもありますよ。
つけ麺のスープは、2種類!
券売機はなく、直接店員さんに注文するスタイルです。
絶品!白河ラーメン
ワンタン麺は、見た目も味も昔ながらの正統派!上の写真からも、懐かしくてやさしい味わいが伝わってきます。
私が注文したのはワンタン麺。鶏ガラやゲンコツ(豚のひざ関節部分)、昆布などを使用した適度に油感がある醤油味のスープに、縮れた平打ち麺がよくからんで食欲をそそります。
具材もワンタンの他、チャーシュー、メンマ、海苔、ネギとシンプルですが、素材の味をしっかりひきたてており、まさに中華そばの王道です!
ランチサービスもオススメ!
ランチサービスとして、そぼろご飯またはピリ辛納豆ご飯を麺類と一緒に注文すると追加料金110円(税込)で提供してくれます。麺類だけでは物足りない方は、こちらもオススメです。
今回は、そぼろご飯を一緒に注文しました。細かく刻んだチャーシューと小松菜、きざみのり、ネギが入ったそぼろは、とてもおいしくラーメンとの相性も抜群でした!
小さいながらも食べ応えのあるそぼろご飯。
こちらは豆板醤(とうばんじゃん)がきいたピリ辛納豆ご飯。
青竹踏みのこだわり
白河ラーメンには、欠かすことができない「青竹踏み」という熟練の技。
これは白河ラーメンの伝統的な製麺技術で、青竹で何度も麺生地を踏みながら伸ばします。そうすることで麺にコシが出るほか、麺の厚みが不均等で縮れている特徴的な見た目の麺になるそうです。
吉兆でも毎朝、青竹踏みによる製麺がおこなわれています。
機械を使った製麺では、決して真似のできない伝統芸のような手法。数ある大井町のラーメン店の中でも、ひときわ目立つ存在であることは間違いありません。
厨房にある青竹が、こちら。存在感が抜群!
縮れた平打ち麺はスープのからみもよく、とてもおいしくいただきました。
お店の営業時間・定休日はこちら。
吉兆は、大井町で本格的な白河ラーメンを味わえる数少ないお店です。
何度も青竹で踏んで作り上げる、とても手間をかけた独特の麺とやさしい醤油味のスープの組み合わせは、絶妙で満足度の高い逸品でした。
人気店で行列ができている場合も多いので、行かれる際のポイントをまとめました。
- お昼のピークの時間帯は外して、開店直後または午後1時半以降に行かれるのがオススメ。
- 座席数が7席と少なく複数名で行かれる場合、多くても3人程度がベスト。
- 必ずしも隣り合わせの席にこだわらないようにする。
- 券売機ではないため、注文の際は聞き取りやすいようにはっきりと伝える。
伝統的な手法やご主人の想いが詰まった白河ラーメン。シンプルな中にも、味わい深さを感じることができました。
あなたもぜひ、大井町で本場白河ラーメンの味を楽しんでみませんか?
麺壱 吉兆
住所:東京都品川区東大井5-6-6
アクセス:JR京浜東北線、東急大井町線、りんかい線「大井町駅」より徒歩約3分
電話番号:03-5460-3358
営業時間:水・木・金11:30-14:30/17:00-20:30
土・日・祝日11:30-14:30
定休日:月・火
駐車場:なし