北品川の住宅街にある、小学校から徒歩約30秒のベーカリー「いのパン店」

コンビニやスーパーで気軽にパンは買えるけれど、やはり焼きたてのパンの味は最高です。
しかも住宅街の中にあるベーカリーは、日常生活でもとりわけ接点の多い場所です。
これからの春の行楽シーズンは、焼きたてのパンを持ってピクニックに行くのも楽しみではないでしょうか?
そこで今回は、北品川エリアでパンがすぐに売り切れるほど人気の「いのパン店」をご紹介します。

台場小学校、幼稚園・保育園から徒歩約30秒

いのパン店は、京急線で品川駅から1つ隣の「北品川駅」が最寄り駅です。
ただ北品川駅から徒歩約6分と、少し歩く必要があるので、自転車かバスで行ったほうが便利です。

最寄りのバス停は「東品川1丁目」というところです。

いのパン店のすぐ近くには、品川区立台場小学校があります。さらに、同じ敷地には幼保一体施設「台場保育園」「台場幼稚園」があり、0歳から12歳までの子どもが通っています。
いのパン店のある通りの突き当りが幼保・小学校なので、送り迎えの保護者がたくさん立ち寄るベーカリーとしてとても人気のお店です。

営業日は火・水・金・土曜日の週4回です。営業時間は10時から売り切れまでです。
午後に行くとほしいパンが売り切れているかもしれないので、予約してから行くことをお勧めします。

ジブリのグーチョキパン屋を再現したような雰囲気

店内を見ると、ジブリのキャラクターグッズがたくさん並んでいることに気付きます。
店長さんは実は、スタジオジブリの映画『魔女の宅急便』を見てパン職人になりたいと夢を描いて開業されたそうです。

『魔女の宅急便』と言えば、主人公キキと黒猫ジジが暮らすグーチョキパン屋が有名ですが、いのパン店の再現度はかなり高いです。
波状の瓦や木組みの窓、クリーム色の壁、映画ファンにはお馴染みの光景です。

木製の陳列棚や窓際の長い木製の台も、もちろん再現されています。
いのパン店では、Ome Farmの生ハチミツが販売されていました。
青梅に自生している草花、農場の野菜やハーブを蜜源としたハチミツで、季節の移り変わりによって違った味わいが楽しめます。
作中で、おソノさんがキキに作ってくれる「ミルク粥」の味付けにピッタリ合いそうなハチミツです。

看板メニューはやっぱりバケット

ジブリのグーチョキパン屋を語る上で、細長い形をしたフランスパンの一種である「バゲット」は欠かせません。
いのパン店の看板メニューは、やっぱりその「バゲット」です。フランスパン用の粉と国産小麦粉をブレンドし、こだわりの塩と微量のイーストで作られています。

いのパン店にはドリンクカウンターもあり、コーヒーなどの飲み物を注文できます。
バゲットによく合うコーヒーをテイクアウトできます。

パンのかわいいネーミングも「おもてなし」の表れ

いのパン店では、パンのネーミングの一つ一つがかわいくて覚えやすいものになっています。
これはお年寄りや子ども達がお買い物をしたいときに分かりやすいように、というお店の気遣いが反映されたものです。
例えば、卵とバターをたくさん使ったフランスの菓子パンの一種「ブリオッシュ・シュクレ」というパンも、いのパン店で人気のパンです。
穴を開けたところがニコちゃんマークのデザインになっていることから、近所の人に覚えてもらいやすい「ニコニコパン」と名付けられたそうです。

ほかにも、ぶどうパン、お豆さんなど、一目見て中身に何が入っているのかがとても分かりやすいネーミングのパンが並んでいました。

食パンは予約販売中心で、フードロスをなくす

最近は、高級食パンブームと言われています。パン専門店で買うと、スーパーで買うより値段がかなり高いので、普段は手が届かないと思っている人も多いのではないでしょうか?
実は、いのパン店の商品の値段は、スーパーで買うのとそれほど変わらず、専門店としては値段がとても安いことでも人気になっています。
その理由は、「必要な分しか作らない」という徹底したフードロス削減の努力にあるそうです。

いのパン店の店頭には、食パンがほとんど並んでいません。一方で、予約をした人が食パンを買いに、途切れることなく出入りしています。
顔なじみのお客さんのために、パンをお取り置きしておくという信頼関係があってこそ、この値段でおいしいパンが売れるのだと、あらためて実感しました。

季節の変化が楽しめるあんパン

いのパン店の定番メニューと言えば、あんパンやクリームパンです。ところが、いのパン店のパンはひと味違います。
あんパンは「季節のメニュー」となっており、この日販売されていたのはクリームチーズ味でした。
あんパンにクリームチーズを入れて、ちょっと洋風に仕上げたというので気になって、さっそく買って帰りました。

あんパンはまん丸のころんとした形で、大きさは、マフィンより一回り大きいぐらいです。
ちょうど子どもたちのおやつにぴったりのサイズだと思いました。

中を開けてみると、まずもちもちの食感にとても驚きました。とてもこんがり焼けていて、外側も食べ応えがあります。
中身は、クリームチーズが入ってマイルドな味わいでした。チーズと言えば総菜パンに使われるイメージですが、あんと組み合わせることでおやつ以上、食事以下の絶妙な味になっていて、行楽のおともにピッタリな味だと思いました。

毎日の食パンにも、行楽用のピクニックパンにもおすすめ

いのパン店は、品川区立台場小学校および幼稚園・保育園から徒歩30秒ほどの距離にある、地元の親子連れに長年愛されているベーカリーです。
ジブリ映画の世界観を表現した店舗のつくりにも注目です。

営業は週4回、朝10時からパンがなくなり次第終了となります。食パンやバゲットを買いたい人は、お取り置きをお願いしておくのがお買い物のコツです。伝統的なフランスパンなど本格的な商品でありながら、パンのネーミングがとても親しみやすいのも特長です。

この春、ハイキングに行くときにはぜひ、いのパン店のパンを持って行ってはいかがでしょうか?

いのパン店
住所:東京都品川区東品川1-29-1
アクセス:京急本線「北品川」駅より徒歩約6分
電話:03-3474-1118
営業時間:火・水・金 10:00 – 18:00、土 10:00 – 17:00
※営業時間・定休日は変更となる場合がありますので、来店前に店舗にご確認ください。
定休日:月・木・日・祝日、他不定休あり
駐車場:なし

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。