日本のみならず、世界を代表する光学メーカーの「株式会社ニコン」(以下、ニコン)。
カメラをはじめとする光学機器から最先端を行く半導体技術にいたるまで、わたしたちの生活の中でもニコン製品は身近な存在です。その名は多くの人々に知られています。
今回は、西大井のニコン本社内にある「ニコンミュージアム」を訪れ、この地で歩んだニコンの歴史と光学メーカーとしての「誇り」にふれてきました。
アクセス抜群の立地

ニコンミュージアムがあるのは、品川駅からJR横須賀線でひと駅の西大井駅です。

改札口を出て、駅前ロータリーを左側に歩きます。

目の前の「みずほ銀行」ATMコーナーが目印の横断歩道を渡ります。

横断歩道を渡り、公園を横目にまっすぐ歩きます。

西大井駅から歩いて約4分でニコン本社に到着。ニコンミュージアムは本社イノベーションセンターの1階にあります。

広々としたニコン本社。1階は一般開放されており、自由に出入りできます。

ニコンミュージアムへの案内板もあるので迷うことはありません。
ニコンミュージアムとは?

ニコンミュージアムの入り口です。

館内に入ると、ニコンミュージアムの大きなロゴが迎えてくれます。
ニコンミュージアムは、ニコン本社イノベーションセンターの1階にある自社の博物館です。
1917年(大正6年)の創業以来、現在までの技術や製品の移り変わりが、当時の貴重な資料とともに展示されています。
展示物の前では、タッチパネル式のスクリーンで詳しく知ることができるものや、中には実際に手に触れることができるコーナーもあり、来場者が楽しみながらニコンの技術を知ることができます。
館内はバリアフリーも充実しています。建屋入口はスロープが設置されているほか、多目的トイレや授乳室の完備、無料ロッカー、車椅子・ベビーカーの無料貸し出しなどのサービスもあります。
館内は以下の4つのフロアから構成されています。
- インダストリー
- コンシューマー
- エントランス
- シアター
最先端の技術を紹介「インダストリー」

ふだん目にする機会が少ないBtoB(対企業)向けの資料が展示されているのが、インダストリーです。
こちらでは、一般企業向けのほか、研究機関や医療機関、宇宙開発事業にも関わる産業用の技術が実物の展示とともに紹介されています。

インダストリーの中央に展示されている、合成石英ガラス「インゴット」です。
ニコンが製造する世界最大級のインゴットで、ニコンの技術のシンボル的な存在です。
重さは、なんと850kg!
ここから切り出された超高純度のガラスが、日ごろ、わたしたちが使っているスマートフォンやパソコンをはじめとする電子機器のチップを作るための半導体露光装置として活躍しています。

インゴットの内部は、すべて透明度の高いガラスです。白く見えているのは、上の写真でも写っている外側の部分です。不純物が少ないため、透明度が非常に高いのが特徴のガラスで、熱による変形もほとんどありません。このインゴットは実際に触れることもできるんですよ!

合成石英ガラス「インゴット」が使われている半導体露光装置です。
半導体露光装置とは、半導体チップをつくるための機器です。ガラス板に描かれたICの回路図を、特殊なレンズで縮小して半導体材料に焼き付けます。
このレンズには、光をしっかり通すための高い透明度と、光で熱くなっても形状や性質が変わらない耐久性が求められるため、合成石英ガラス「インゴット」が活躍しています。

天体望遠鏡の紹介コーナー。手前のモニター画面で説明を見ることができます。

こちらは、顕微鏡の紹介コーナーです。
圧巻!ニコンの歴代カメラが勢ぞろい「コンシューマー」

コンシューマーは、BtoC(対消費者)向けのニコンミュージアムで一番の人気ゾーンです。27メートルの壁にずらりと展示されたニコンの歴代カメラは圧巻です!


一眼レフからコンパクトカメラまで、年代順に全機種を見ることができます。かつて自分が使っていたカメラを見つけると、とても懐かしい気持ちになれますよ。

一眼レフカメラの断面図です。

マニア必見!往年のニコン一眼レフの代表格「F」シリーズの全機種が展示されています。

1948年(昭和23年)に発売された「Nikon 1型」。このカメラこそが「ニコン」を名乗ったカメラの第1号です!

ニコンが誇る一眼レフカメラの第1号!1959年(昭和34年)に登場した「Nikon F」です。

こちらには、カメラの交換レンズがずらりと展示されています!

さすがに、これほどの数のレンズを見る機会はありません。圧巻のひとことに尽きます!

こちらは「タッチ&トライ」コーナー。実際にニコンのカメラを手に取ることができます。

こちらのコーナーでは、眼鏡と双眼鏡が紹介されています。

ニコンといえば、眼鏡もおなじみですね!

こちらには、双眼鏡が展示されています。ニコンが手がける製品の多さには驚くばかり!
オリジナルグッズも販売「エントランス」

エントランスに入ると、近未来的な空間が広がります!

エントランスでは「光学ガラス」の製造工程が模型を用いて、わかりやすく説明されています。

こちらは、オリジナルグッズの販売コーナーです。

ニコンのオリジナルグッズがたくさん揃っていますよ。

人気の「ニコンひと口ようかん」です。元々、ニコン社員向けに販売されていたそうです。ニコンミュージアムの見学記念にいかがですか?
企画展「大井での軌跡」

ニコンミュージアムでは、2025年10月30日から2026年3月21日までの期間、企画展「大井での軌跡」が開催されています。
創業翌年の1918年(大正7年)から、ニコンは大井の地とともに歴史を歩んできました。この企画展では、ニコンが大井で歩んだ歴史や、大井の地で生まれた技術と製品の紹介を写真と実物を通して知ることができます。

企画展「大井での軌跡」が開催されているのはシアタールームです。通常は140インチの大型スクリーンでニコンミュージアムのオリジナル映像が流されていますが、このような企画展をはじめとする、各種イベントもあわせて開催されます。
ニコンが歩んだ歴史と誇りを感じる場所

1917年「日本光学工業株式会社」として創業したニコン。100年以上の歴史の中で培ってきた技術と伝統。そしてニコンとともに歩み続けた社員たちの誇りが展示物から伝わってくる、そんな熱い思いを感じ取ることができました。
現在は、カメラといえばデジカメが主流です。しかし、デジカメが登場する以前の長い歴史の中で、その時代ごとに進化を遂げてきたカメラの移り変わりを知ることができる貴重な場所がニコンミュージアムです。
技術的な移り変わりだけでなく、時代と共に進化を続けるカメラのデザインを見比べるのも楽しいもの。じっくり見てまわると思わず時間を忘れてしまうほどです。
カメラ好きな人はもちろんのこと、そうでない人にもぜひ訪れてほしいニコンミュージアムです。
あなたにとって、新しい発見があるかも知れませんよ。
ニコンミュージアム
住所:東京都品川区西大井1-5-20
アクセス:JR横須賀線「西大井駅」から徒歩約4分
JR京浜東北線、東急大井町線、りんかい線「大井町駅」から徒歩約12分
東急大井町線「下神明駅」から徒歩約10分
TEL:03-6743-5600
開館時間:10:00-17:30
休館日:日・月・祝日およびニコンミュージアムの定める日
駐車場:なし
入館料:無料





















