品川で大人も子供も社会科見学!体験型施設「しながわ防災体験館」

品川区内で、絵日記や自由研究の宿題のためにお子さんを連れて行ける場所を探したい。地域の行事で団体見学できる場所を探している。そんなあなたに朗報です!
今回ご紹介するのは、「しながわ防災体験館」。堅苦しいネーミングかもしれませんが、テーマパーク的に楽しく地元のことが学べる施設です。品川区に引っ越してきたら一度は訪れてみませんか?

品川区役所の敷地内!JR線・東急線・りんかい線が使えて便利

しながわ防災体験館は、JR京浜東北線、東急大井町線、りんかい線各線の大井町駅から徒歩約8分、東急大井町線下神明駅から徒歩約5分のところにあります。
品川区役所の敷地内にあるので、品川区民なら日常的に利用する場所にあってとても便利です。

お馴染み品川区役所の正面入口から入ったら、連絡通路で第二庁舎に進んでください。
しながわ防災体験館は、第二庁舎防災センター2階を全面的に改修した施設です。

日曜開館で「今度の休みどこ行く?」を解決!

第二庁舎防災センターは、しながわ防災学校を開催したり、防災リーダーを育成したりして品川区の防災まちづくりを行っている機関です。
館内表示にしたがって、階段で2階に進みましょう。

しながわ防災体験館は、より多くの区民が利用できるよう日曜日も開館しています。
近くには、イトーヨーカドーやヤマダデンキが立ち並ぶショッピングタウン。
買い物と組み合わせて休日を過ごすのにピッタリです。

しながわ防災体験館のエントランスでは、ゆるキャラのジージョくんが待っています。
「自助(自分の身は自分で守る)」という言葉から名付けられたそうです。
個人では予約なしで入れますが、団体の場合は予約が必要です(区内に住所を有する団体:実施希望日の5カ月前から2週間前まで、区外に住所を有する団体:実施希望日の3カ月前から2週間前まで)。
また、「親子で楽しく防災ワークショップ」も月2回程度開催されているので、品川区の広報紙やホームページでチェックしてみてください。

地域の防災について学ぶコーナー

防災体験館を入ってすぐのところには、地域の防災対策についての展示があります。
体験的に学ぶというコンセプトのもと、館内スタッフがクイズを出してくれて見学スタート。
館内はスタッフが説明し、質疑応答を交えて案内してくれます。

防災地図で避難所チェックをするコーナーです。
地震と洪水で避難場所が違うなど、新しい発見が得られます!

リアルな消火体験はスゴイ臨場感!

ここは、訓練用の器具で初期消火体験ができるコーナー。
消防服や消火器がズラリと並んでいて本格的な雰囲気です。

学校や会社に設置されている、屋内消火栓をスタッフが説明してくれます。
1人で利用できるタイプと、2人がかりで使うものがあるそう。
消火栓の扉を開けて見せてもらえる上、ホースを出す体験もさせてもらえます。

工場から火が出ているモニター画面に向かって、勢いよく放水!
消火に成功すると画面上の火も消えるので、テーマパークのミッションをクリアするかのような気分です。

次は街なかにあるマンホールを使って消火する体験。
マンホールを開けると、中がどうなっているのか気になります。

マンホールのふたの開け方から、スタンドパイプの差し込み、ホースの接続までスタッフが実演してくれました。

ホースに管そう(筒先)を結合します。これで、消火準備完了です!

民家の窓から火が出ているシーンで、画面に向かって消火練習。
水圧がけっこう強いのですが、スタッフが手助けしてくれるのでスムーズでした。

車いすを使った避難誘導の体験も

消防団の人が、歩けない人の搬送に活躍しているというニュースを見ることがあります。
もし災害が起こったら、近所にいる高齢者や体が不自由な方と一緒にどのように避難すればいいのか?そんな疑問に答えてくれるコーナーです。

ここでは、等身大の高齢者の人形を車いすに乗せる体験をします。
車いすのつくりや、自分で移動できない方の乗せ方のコツをレクチャーしてもらいました。

高齢者の人形を抱き起こしているところです。
スタッフの実演を見たあと、実際に体験させてもらうこともできました。

足場が悪い災害現場では、車いすを動かすのもひと苦労です。
館内にはデコボコの道を再現した通路がありました。車輪がなかなか持ち上がらず苦労しました。

AEDやロープ結びも練習できる!

続いては心臓マッサージのレクチャーです。
現在では、人工呼吸は必ずしも行わなくてよく、まずは心臓マッサージのやり方をしっかり覚えましょうという説明でした。

AEDの装着練習をすることもできます。
装置は訓練用で、実際には電気ショックは起こらないので、落ち着いてパッドを貼る練習ができました。

災害現場や避難所で使えるロープ結び。アウトドアでも使えるのではないかと興味を持ちました。

ロープ結びの体験コーナーもありました。
輪を作るロープワークの「もやい結び」はこの機会に覚えたいです!

シアターでいつでも防災映像が見られる

しながわ防災体験館の館内奥にあるシアターは自由に出入りすることができ、さまざまな防災映像が流れていました。
東日本大震災の被災者の方へのインタビュー映像が印象的でした。

ここでしか体験できないかも、と思ったのは専用のゴーグルを着けて見るVR映像でした。
館内には「脱出ゲーム」のような避難通路のセットはありませんが、VRで火災現場から脱出するシミュレーションコンテンツで、十分な体験ができました。

防災学習の後も、同じフロアで楽しめる

しながわ防災体験館と同じフロアには食堂があります。
区役所職員でなくても利用できるので、食事やコーヒータイムが楽しめます。

東京2020夏季オリンピックで品川区が会場となった、ホッケーやビーチバレーの顔ハメ写真が撮れるようになっています。

ブラインドサッカーの体験コーナーも。
ブラインドサッカーのボールには、内部に金属のプレートが取り付けられています。
振ると音が鳴る構造を、実物を手にとって体験することができました。

アトラクション感覚で、災害時の正しい知識や技術が学べる

しながわ防災体験館は、子どもから大人まで幅広い年齢層の人が体験によって学べる施設。
豊富な種類のアクティビティーを、スタッフと一緒に回るので飽きることがありません。
全種類体験すると、1時間で回りきれないほどありますが、時間がないときは1種類だけ、シアターを見るだけでも楽しめるはずです。
車いすでの避難誘導や消火活動は、お子さんにとってはお仕事体験にも通じるものがあります。
休日のお出かけ場所にはもちろん、地域のことを学んだり、東日本大震災のことを思い出して家族やグループで語り合ったりする場としても貴重な場所です。

しながわ防災体験館
住所:東京都品川区広町2-1-36 防災センター2階
アクセス:JR京浜東北線、東急大井町線、りんかい線「大井町駅」より徒歩約8分、東急大井町線「下神明駅」より徒歩約5分
電話:03-5742-9098
営業時間:9:00~17:00
定休日:月曜日・土曜日・祝日・年末年始
駐車場:91台(品川区役所の駐車場。区役所を利用する方:2時間以内無料/2時間超または駐車場のみ利用する場合:30分330円/利用方法:来庁された窓口に駐車券を持参)

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。