今回紹介するのは祐天寺にある自家製ハム・ソーセージ屋「マルニハム」。
創業56年という歴史を誇る老舗であり、ソーセージ好きなら一度は行ってみたい名店です。
マルニハムは祐天寺駅から徒歩6分ほど、駒沢通り沿いに立つユニークな自動販売機が目印です。

この自動販売機には、マルニハムで手作りされた本格的なソーセージやベーコンが販売されています。
お肉の自動販売機って聞いただけで、ワクワクしませんか?
コンビニ感覚で気軽に買えるのに、中身は本格派というギャップが魅力的です。

マルニハムは1階がソーセージやベーコン、ハムを作る工場。2階が販売スペースになっています。
さっそく店内に入ってみましょう!
見渡すかぎりのソーセージやベーコン、ハムに心踊る「マルニハム」の店内

店内に足を踏みいれると、まず目に飛びこんでくるのは、冷蔵庫にずらりとならんだソーセージやハムの数々。さらに調味料や、メンチカツにコロッケといったホットスナックも充実していて、思わず目移りしてしまいます。

店内はそれほど広くはありませんが、見渡すかぎりのお肉の加工品にワクワクが止まりません。「買いたいものが多すぎる!」と頭をかかえてしまいますよ。
壁にはテレビ番組「モヤモヤさま~ず」や、そのほか情報番組で紹介された際のサインや写真が飾られていて、メディアでも注目されている名店であることが一目でわかります。
地元の人だけではなく、遠方からおとずれる人が多いのも納得ですね。
ひとつ気をつけたいのが支払い方法。
このお店では、クレジットカードやPayPayといったキャッシュレス決済が利用できません。お財布には現金をしっかり用意しておきましょう。
「マルニハム」ソーセージやベーコンへのこだわり

「マルニハムのソーセージは、市販のソーセージとどう違うの?」と気になる方も多いのではないでしょうか?
そこでマルニハム代表・富樫さんに、自社製品へのこだわりについて語ってもらいました!
一般的にソーセージには背油が使われていますが、マルニハムのソーセージはすべて「ローズポーク」というブランド豚の上質な背脂を使用。このこだわりが、ほかにはない独特の旨みを生みだしているんです。
また、すべてのソーセージにあらびきの肉を加えているため、食べごたえがあり、噛むたびにはじけるようなジューシーさが楽しめます。
さらに店内で販売されているソーセージやベーコンなどは、すべて1階の工場で職人たちが一つ一つていねいに作りあげており鮮度も抜群!
無添加の商品も取りそろえているので、小さなお子さんでも安心して食べられるのが大きな魅力です。
こだわりの製法と素材選びが、マルニハムのおいしさの秘密なんですね!
IFFA国際コンテスト金賞「マルニハム」のチョリソーとベーコン

マルニハムのチョリソーとベーコンは、ドイツで開催される世界的に権威のあるIFFA国際コンテストで金賞を受賞した実力派。
いったいどんな商品なんでしょうか?
チョリソーに使用しているスパイスは特注品で、スパイス会社と一緒に作りあげたマルニハムだけのオリジナルブレンド。
富樫さんが何度も試行錯誤をかさね、スパイスの配合に強くこだわった逸品です。
一方、マルニハムのベーコンの秘密は無加水という製法にあります。
通常のベーコンは製造過程で水分をくわえることが一般的ですが、マルニハムでは一切加水しません。そのため1キロの肉の塊が800グラムまで減ってしまうそう。
そのぶんお肉の繊維をしっかりと感じる、濃厚な旨みがギュッとつまったベーコンにしあがっています。
スパイスの魔法がきいたチョリソーと、旨みが凝縮されたベーコン。一度食べたら忘れられない味ですよ。
「マルニハム」ソーセージとベーコンのおいしい食べ方は?

「せっかく買ったソーセージとベーコン、どう調理するのが一番おいしいの?」そんな疑問にも、マルニハム代表・富樫さんがていねいに答えてくれました。
まずは少量の水でソーセージをボイルしましょう。水分をくわえることで、次第にソーセージがぷっくり膨らんでいきます。このひと手間が、ジューシーな食感への第一歩。
ボイルを終えたら余分な水を捨て、軽く焼き目がつくまで焼いていきます。
そうすることで水分をふくんだソーセージがギュッと縮み、肉汁がとびでるようなパリッとした食感へと導いてくれるんです。
一方、ベーコンはどう食べるのがベストなんでしょうか?
ポトフなどスープにいれるのもおいしいですが、やはり焼いて食べるのが一番のおすすめだそうです。
特に富樫さんのイチオシはベーコンエッグ。
ベーコンからでる旨みたっぷりの油で卵を焼けば、最高の一皿が完成します。
油をひく必要がないので、余分なカロリーを摂取しなくていいのもうれしいポイントですね。
ここだけの話、富樫さんの説明を聞いているあいだヨダレが止まりませんでした…。
ソーセージとベーコンのおいしい調理法がわかったところで、さっそく購入した商品をいただきます!
「マルニハム」ソーセージとベーコンのお味は?

まずは「餃子ソーセージ」。
何度もリピートしている、わたしのお気に入りの商品です。
パリッとした肉汁はじける食感はソーセージそのものなのに、口に広がる味わいはしっかりと餃子!驚きとおいしさに、何度食べても笑顔がこぼれます。
ビールのおつまみとしてはもちろん、ご飯のおかずにもぴったり。他店では食べられない、まさに唯一無二のソーセージです。

次は「ハーブソーセージ」です。
ひと口食べた瞬間に広がる、ガツンと濃厚なハーブの香りがたまりません。
これはもう、わたしがよくスーパーで買う市販のハーブソーセージとはまったくの別物でした。
噛むたびにじわっと広がる肉の旨みと、ハーブのバランスも絶妙。
ハーブの香りはトーストとの相性も抜群なので、ぜひ朝食にも。ちょっとぜいたくな一日のスタートが楽しめますよ。

「岩塩ソーセージ」は、その名を聞くと塩味が強いのでは?と思いがちですが、まったくそんなことはありません。
ほんのり優しい塩味とふんわりとした食感が特徴。さっぱりしているので、いくらでも食べられそうな軽やかさがあります。
粒マスタードや柚子こしょうなど主張の強い調味料をそえても、まろやかな旨みがしっかり受けとめてくれます。
どんなアレンジにもこたえてくれる懐の深さが、岩塩ソーセージの魅力ですね。

IFFA国際コンテスト金賞の「チョリソー」は、スパイシーな風味が楽しめるのに、辛さがひかえめで食べやすいのが魅力。
一口食べれば、複雑で奥ゆきのあるスパイスの風味が口いっぱいに広がり「これはビール泥棒だ!」と思わず声がでてしまうおいしさです。
噛むたびにあふれだすジューシーな肉汁に、スパイスの旨みがとけこんだクセになる味わい。一度食べたらやみつきになること間違いなしです。

最後にIFFA国際コンテスト金賞の「ベーコン」は、しっかりとした噛みごたえと凝縮されたお肉の旨み、燻製の香りが感じられる逸品。
マルニハム代表・富樫さんおすすめのベーコンエッグでいただきました。
ベーコンからとけだした旨みたっぷりの油を卵が吸いこんで、ただのベーコンエッグが特別な一皿に早変わり。無加水で作られているので、油のコクが極上なんです。
後日、野菜炒めに使いましたが、ベーコンの油でコーティングされた野菜がホントに絶品!
忙しい日でも簡単な調理でごちそうが作れる、冷蔵庫に常備しておきたいベーコンです。
マルニハムの商品は、店頭販売やネット通販だけではなく、多くのビアホールや飲食店、パン屋にも卸している本格派。
味にこだわる職人たちが愛用するのも納得のクオリティです。
祐天寺を訪れる際は、ぜひ足を運んでみてください。
市販品では味わえない、手作りならではの奥深いソーセージやベーコンの世界があなたを待っていますよ。
自家製ハム・ソーセージ屋「マルニハム」
住所:東京都目黒区中町2-48-24
アクセス:東急東横線「祐天寺駅」から徒歩約6分
電話番号:03-3712-3300
営業時間:平日10:30-17:30
定休日:土曜日・日曜日
駐車場:なし