鹿児島のある老舗製茶卸売問屋から派生して生まれた「すすむ屋茶店」。最高の日本茶のみを扱う鹿児島茶・知覧茶専門店です。
日本茶の生産量3分の1を占めるトップクラスの茶産地である鹿児島で、茶師と呼ばれる職人さんの手によって時間と手間をかけて作られたお茶が販売されています。
実店舗は、鹿児島にある2店舗と東京自由が丘にある1店舗の合計3店舗だけです。
以前、こちらのほうじ茶をいただいたことがあるのですが、飲みやすくてとても美味しく、ぜひお店の方へ足を運んでみたいと、鹿児島県外唯一の実店舗である東京自由が丘店へ行ってきました!
インパクト大!「ジャパニィズティー」の文字
入口のガラスに「ジャパニィズティー」と力強く書かれていて、目を惹きます。
お店の雰囲気は上品ですが、この文字のおかげで敷居が低くなっている気がします。
かつきちんとした商品を売っているという本格志向も感じる。
取材をしていると、お客さんが続々と入ってきます。
ご近所の常連さんもいれば、インターネットでこちらのお茶を購入した方がその後自由が丘まで足を運んでくれるケースもあると伺いました。
海外のお客様も多く、抹茶をお土産に購入されるとのこと。土日は、喫茶での利用も多いそうです。
スタッフさんは女性二人が、とてもにこやかに出迎えてくださいました。
お茶のこと、お店のこと、パッケージのこと、お茶以外の商品へのこだわりなど、いろんなお話をしてくれました!
質問するとすぐに答えてくださるので、こんなものが飲みたいということを伝えれば、しっかりアドバイスいただけます。
試飲をさせてもらい、商品を購入できる
お店では、店員さんが試飲させてくれました。
たくさんの茶葉が陳列されている中で、いろんな種類を試飲させてくれます。
まずは、女性に人気だという「くきほうじ」を試飲。クセがなく、とても飲みやすいお茶でした。カフェインが少ないことも、女性に人気の理由だそう。
次に試飲したのは、「自由が丘ブレンド」。
こちらは「アサノカ」と「サエ」という品種をブレンドしたもので、甘みを感じました。鹿児島のお茶の特徴は甘みがあることだそうで、こちらはそれがしっかり感じられました。
自由が丘でのみ購入でき、鹿児島の店舗やインターネットでの販売もないため、ぜひお試しください!
試飲した一番人気の「こくまろ」は、いわゆる緑茶といった感じですっきり飲みやすい味わい。こちらは「さえみどり」と「ゆたかみどり」という品種をブレンドしたものでした。
緑茶だけではなく、和紅茶や玄米茶も!
緑茶だけではなく、和紅茶や玄米茶なども販売されています。
「薩摩紅茶」は、べにふうきを使っている和紅茶。
香りもしっかりしているため、洋菓子に合わせたおやつにぴったりです。第一印象から後味までしっかりしていて、ストレートまたはミルクティーにおすすめなんだそうです。
「大福茶(おおふくちゃ)」は、天歴五年(951年)六波羅蜜寺の空也上人が、茶を振る舞って疾病を終息させたことに由来するお茶です。
どのお茶屋さんでも大福茶は用意されていて、中身はお茶屋さんごとに自由に選んでいるものだとか。こちらのお店では、玄米茶を詰めています。
新しい一年も食べ物(玄米)飲み物(茶)に困らないように、という願いが込められているそうです。
パッケージは、中身が違ってもすべて緑色で統一!
緑茶のパッケージは、中のお茶の種類が違っていても全て緑色の同じもので統一されています。
パッケージの裏側に商品名の記載はありますが、なぜ全て統一しているのかというと、どう違うかをお客さんから聞いてもらい、コミュニケーションを図るためとのこと。
スタイリッシュでおしゃれなパッケージだなと思っていたのですが、そんな意図があったとは!
お茶以外にも、もなかや羊羹を販売しており、そちらのパッケージは明るい青色になっています。
青いパッケージは、宇宙をイメージされているそうです。明るい青色で明るい気持ちになってほしいためとのことでした。キレイな青色で文字もかわいらしいので、たしかにテンションが上がります!
お茶へのこだわりだけではなく、パッケージにもいろんな意味が込められていて、それが全て人へ向けられている…人とのつながりを大切にされる姿勢がとても素敵だなと思いました。
イートインスペースがあり、お茶や甘味を楽しめる!
店内にはイートインスペースがあり、お茶はもちろん、もなかやぜんざい、アイスクリームなどの甘味も食べられます。夏は限定のかき氷も販売しているのだとか。
イートインスペースは3名までが座れるスペースになっているので、空いていたらぜひ利用してみてください!
茶具「racu」シリーズなど、すすむ屋茶店オリジナルの茶器
店内にはお茶や甘味だけではなく、すすむ屋茶店オリジナルで作成した湯呑や急須なども販売されています。
黒い急須は常滑焼のろくろ急須で、最も人気の高い商品。
「日本茶の味を最大限に引き出し、おいしいお茶を淹れる」ために作られたそう。
軽量でコンパクトな形状違いも用意されていて、使う人によって選べるラインナップになっています。
横に並ぶ黒と白の湯呑は、有田焼で作られています。こちらも「美味しいお茶を楽しむ」ということだけを目的に作られたそうです。大小サイズが選べます。
また「racu」シリーズは、「お茶の時間はもっと楽でいい」というコンセプトで、「racu」=「楽」とのことです。
割れない急須や磁器で作った頑丈で扱いやすい湯呑・キャニスターが販売されていました。割れない・頑丈だと扱いに慎重にならずに済むし、長く使えていいですよね。
たくさん試飲させていただき、どれを買うかどうか迷ってしまいますが、ご安心ください。
試飲させていただいたお茶が含まれる、6種のティーバッグセットという商品もあります。
一つひとつに<癒し>などのテーマがあり、気分に合わせて選んで飲むことができます。気分転換になって、楽しい商品ですね。
お茶の楽しみ方の可能性をたくさん感じられるお店でした。
普段からお茶を飲まれる方も、そうでない方も、驚きがあるお店ですので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
すすむ屋茶店 東京自由が丘
住所:東京都目黒区自由が丘1丁目25−5
アクセス:東急東横線、大井町線「自由が丘駅」正面口より徒歩約3分
電話番号:03-6421-4142
定休日:第1・3水曜日
公式HP:https://susumuya.com/