歴史ある旧東海道品川宿通りをめぐり、福を呼び込むおでかけをしてみませんか?
都内にはさまざまな七福神めぐりがありますが、品川の「東海七福神」は、旧東海道の風情を感じながら手軽に歩けるオススメのコースです。

北品川商店街に面した、アクセスに抜群の一心寺(いっしんじ)は、七福神の「寿老人」を担当する札所。七福神めぐりの立ち寄り先としてオススメです!
新馬場駅から徒歩約4分、宿場町にあるお寺

一心寺は、京急線新馬場駅から徒歩約4分のところにあります。
新馬場駅北口正面に品川神社があり、神社の参道をまっすぐ歩いて旧東海道とちょうど交わる場所にあるのが一心寺です。

一心寺は北品川商店街に面した場所にあり、周辺にはどら焼きのお店や、店頭でソフトクリームが楽しめるお店などが並んでいます。
また、一心寺から近い北品川商店街事務所は、日曜日はしながわ観光協会が使用し、観光案内をおこなっています。
旧東海道品川宿の観光、まち歩きをしたい人には最初に立ち寄りたいスポットですね!
成田山のちょうちんが目印

一心寺の目印は、何といっても「成田山」と書かれた大きなちょうちんです。
品川のお寺と成田山にどんな関係があるのか気になったので、調べてみました。
一心寺は、安政2年(1855年)に創建されたお寺です。真言宗智山派の寺院で、ご本尊として不動明王を祀っています。この不動明王が「成田山の分身」であるとされているのだそうです。
170年ほどの歴史を通じて、古くから延命と商売繁盛の寺として信仰を集めてきた一心寺。「延命」というご利益が、七福神の中で「寿老人」(長寿)と一致しているんですね。
朝の座禅には一般の人も参加できる

一心寺では朝7時30分から座禅がおこなわれています。
一般の人も、事前に各種トラベル予約サイトからネット予約することで参加できます(有料、お寺で直接参加受付はしていません)。初心者でも参加しやすいのが魅力。
真言密教における座禅は瞑想法の一つであり、瞑想により「世界と自分はひとつである」ことを実感するためのもの。取り組みやすい座禅で、心を整えてみませんか?
宿場まつりの週は特ににぎやか

毎年9月下旬に開催される「しながわ宿場まつり」は、このエリアで一番盛り上がるイベントです。

昔の宿場町を再現するためにおこなわれる、このお祭りには、着物姿で訪れる人や、町人に扮した区民とすれ違うことも。

伝統ある一心寺は、もちろんこのお祭りの名所のひとつ。
お祭りを楽しむ人たちが、たくさん一心寺を訪れるのを見かけます。
毎月28日は縁日で、骨董市が人気

毎月28日が、一心寺の縁日です。
この縁日では、「ほうろく灸」という体験をすることができます。ほうろく灸とは、素焼きの皿(ほうろく)を裏返しにして頭にのせ、灸をすえるというものです。

縁日の日、一心寺の境内では、骨董市がおこなわれます。

不用品を売るフリーマーケットとはひと味違い、レトロ感あふれる昭和の雑貨や、参拝の記念になるみやげ物がそろっているのが特長です。
一心寺の骨董市で買えたおみやげ

私が骨董市で買ったのは、銀閣寺参拝記念の一筆箋です。
一筆箋は、寺で販売されるおみやげとして人気の品。「女良花(おみなえし)」をあしらったデザインで、ネットショップでは買えない品物のようなので、大切に使おうと思っています。

一点ものの古物を扱っている以上、同じ商品がいつも売られているわけではありません。
ですが文具類や小さなアクセサリーは、いつも売り場がある印象です。

私が行ったときには、文鎮と思われる、さまざまな動物をかたどった置物も並んでおり、お客さんが熱心に選んでいたのが印象的でした。
170年の歴史を誇る一心寺で、宿場町の歴史を感じてみて

一心寺は新馬場駅からのアクセスが良い、地元の文化遺産を身近に感じられるスポットです。
延命と商売繁盛の寺として長い歴史があるので、品川の宿場町散策や寺院めぐりをするときは、ぜひコースに取り入れてほしいです。
江戸時代からの歴史を感じながら、品川宿をめぐる旅の目的地として、一心寺を訪れてみてはいかがでしょうか?
旧東海道の商店街の一角で親しまれている一心寺で、伝統的な癒やしの体験と静かな時間を楽しんでみてください。
この記事が、旧東海道品川宿や、品川の「東海七福神」を知っていただくきっかけになればうれしいです。
一心寺
住所:東京都品川区北品川2-4-18
アクセス: 京急線 「新馬場駅」から徒歩約4分
TEL:03-3471-3911
営業時間:なし
定休日:不定休
駐車場:なし






















