白蛇さまをお祀りする中延の人気パワースポット「蛇窪神社」

数ある東京の神社の中でも「東京の白蛇さま」として親しまれ、金運や財運をはじめとした数々の御利益があるパワースポットとして、多くの人が訪れる蛇窪神社(へびくぼじんじゃ)。

今回は山口県岩国市、群馬県沼田市老神温泉と共に「白蛇日本三大聖地」のひとつ、品川区の蛇窪神社をご紹介します。

蛇窪神社とは

実は正式名称は上神明天祖神社。「蛇窪神社」とは通称の呼び名で平成元年に別称だった「蛇窪神社」が通常表記になり、現在に至ります。

この周辺は、かつて「蛇窪村」とよばれ、実際に地名として存在していた場所であり、現在の東急大井町線戸越公園駅も昭和11年までの駅名は蛇窪駅でした。

なぜ白蛇?

鎌倉時代、社殿の左横に清水が湧き出る洗い場があり、そこに白蛇が住んでいました。
いつの日か洗い場がなくなり、やむなく白蛇は現在の戸越公園の池に移り住むことになりました。
この話を聞いた宮司が池を掘り、辯財天社(べんざいてんしゃ)を建立しました。
現在は洗い場の跡地に池を掘り、「白蛇清水」として辯天池に流しています。
(蛇窪神社公式ホームページより)

こどもの日が近いこともあり、社殿の前には鯉のぼり
社殿
「撫で白蛇」は白蛇さまの夫婦。大きい方が女性です。

蛇窪龍神社の7匹の白蛇と白龍は、神様の使いである白蛇が8匹目で白龍になるという言い伝えを表しています。

蛇窪神社ならではの参拝

早速、白蛇辯財天社へ参拝します。神社が推奨する参拝の仕方も独特のもの。
でも心配することはありません。銭回し洗銭所にちゃんと参拝の仕方が書かれた案内が貼ってあるので、はじめての方も安心して願いを込めて参拝ができます。

  • 参拝の順序

①最初に撫で白蛇と白蛇龍神社に参拝し、「白蛇種銭の銭回し」と「白蛇清水銭洗い」へ。
②銭回し洗銭所で白蛇種銭(1枚200円)をとり、石臼の金杯の上にのせる。
③石臼を社会やお金が良い方向に回るように時計回りに3回、願いを込めながら回す。
④ザルに白蛇種銭と自身の種銭を入れ、水鉢の中で浸して清める。
⑤辯財天社へお参りする。
⑥清めた白蛇種銭はお財布に納め、自身の種銭は自宅でお守りとして保管する。

  • 古い白蛇種銭をお返しする時はどうするの?

「白蛇種銭の銭つなぎ」とよばれるお礼参りに出掛けます。
この時、古い白蛇種銭を納め棒につなぎ、新しい白蛇種銭でお参りして新たな目標をお祈りします。

参拝推奨順路の案内を確認します。


200円を納めて白蛇種銭を1枚受け取ります。

白蛇種銭の銭回し。願いを込めながら、ゆっくり時計回りに3回まわします。

白蛇清水銭洗い。白蛇種銭とお金を一緒に清めて白蛇辯財天社で参拝します。

白蛇辯財天社。参拝後、白蛇種銭は財布に、お金は家に持ち帰ってお守りにします。

また、駐車場前には法密稲荷社があり、こちらは700年前の雨乞い祈願が成就した証を表して111本の提灯が点灯しています。

法密稲荷社では重軽(おもかる)狐石があり、これは最初に石を持ち上げ、重さを確かめた後に願いを祈念し、再び両手で石を持ち上げた時、最初よりも軽いと感じれば願いが早く叶い、重いと感じれば、一層の努力が必要というもの。

他にも運玉投げなど、お子さんにも楽しんでもらえそうな祈念スポットもあります。

法密稲荷社にある重軽(おもかる)狐石。

法密稲荷社へはいくつもの鳥居をくぐり抜けて行きます。

111本の提灯がきれいな法密稲荷社にたどり着きます。

御朱印をいただいたのですが、カラフルでとてもきれいでした!

地元でのPR活動も活発!

山口県岩国市、群馬県沼田市老神温泉と共に、白蛇日本三大聖地のひとつである蛇窪神社。
この三大聖地が集結して「シロヘビサミット」が開催されたり、地元でも「スネークタウン」と名づけ、イメージキャラクター「くぼっち」でPRするなど活動も活発です。
蛇窪神社近くの二葉四丁目の商店街でも、キャラクター「くぼっち」でアピールしています。

今度の休日には、あなたも蛇窪神社を訪れて白蛇さまにふれてみませんか?

蛇窪神社(上神明天祖神社)
住所:東京都品川区二葉4-4-12
アクセス:東急大井町線・都営浅草線「中延駅」から徒歩約6分、JR横須賀線「西大井駅」から徒歩約8分、東急大井町線「戸越公園駅」から徒歩約12分
TEL:03-3782-1711(9:00-17:00)
駐車場:近隣にコインパーキングあり

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。