みなさん、夏休みやゴールデンウィークにはどこに出かけますか?
都内に住む人の中には、長期休みは自然を満喫するために田舎へ足を伸ばす、という人も多いのではないでしょうか。
都市化が進んだ東京都内では、自然と人とのふれあいの場がどんどん少なくなっています。
そこで今回は、都心の住宅街にありながら自然いっぱいで開放感のある、とっておきの公園をご紹介します。
池を観察して、たくさんの生き物を見つけよう!
「小池公園」は、かつて小池と呼ばれていた溜め池のまわりを整備して作られた公園で、その池をグルっと囲むようなつくりになっています。
そんな小池の中には、大きなコイや小さなメダカがたくさん泳いでいます。
運が良ければカメを見つけることもできますよ。
カルガモやアオサギなどの野鳥も多く集まるので、バードウォッチングにもピッタリです。
また、夏から秋にかけてはトンボも多く集まり、冬になると渡り鳥もやってくるそうです。
季節によってさまざまな生き物を観察することができるので、年間を通して季節の移り変わりを楽しむことができますね。
池には桟橋のような橋が架かっていて、池の生き物を上から観察することもできます。
コイやカメを見つけると、みんな思わず足を止めて見下ろしていました。
この池の主のような大きなコイが泳いでいる姿を橋の上から見るのは、とても迫力がありました!
大田区に5か所設置されている自然観察路のひとつ「池のみち」
「小池公園」は、近くにある洗足池の周辺とあわせて大田区の自然観察路「池のみち」にも指定されており、区を挙げて環境保全に取り組まれている場所です。
都会の貴重な水辺を身近で観察できる場所として整備されている小池公園では、人へのルールだけでなく、ここで暮らす生き物を守るためのルールもきちんと用意されています。
ルールはどれも基本的なものですが、子どもにもわかりやすいように説明されているので、都会にいながら自然との向き合い方を学ぶことができますね。
小池公園は、人と生き物、両方にとっての憩いの場となっています。
ウォーキングや写真撮影、水遊び…さまざまな楽しみ方ができる憩いの場
「小池公園」には、池の周りをグルっと囲むように遊歩道が整備されていて、豊かな緑の中をウォーキングすることができます。
歩いていると思わず深呼吸したくなるような草木のいい香りがして、とても懐かしい気持ちになりました。
休憩するためのベンチもあるので、ゆったり読書をしたり、景色を眺めながらリラックスするのにもピッタリな場所です。
また、池の近くには、子どもが水遊びできるエリアも設けられています。
水遊びエリアは杭とロープで区切って浅いところのみが解放されているので、小さい子どもでも安心して水遊びをすることができます。
プールではなく本物の池で水遊びができる場所は、都内では珍しいですよね。
また、本格的なカメラで草木や生き物の撮影に精を出す人も多く見られました。
季節によって見られる動植物が変わるので、カメラ好きな人にとってはワクワクする被写体がたくさん見つかるでしょう。
絵本に出てきそうなかわいらしい遊具も
池の近くには子どもたちが遊べるようなスペースもあります。
ボール遊びは禁止されていますが、絵本に出てきそうなカラフルでかわいらしい遊具で遊んだり、水鉄砲を持ってきたり、学校帰りの子ども達が思い思いに遊んでいます。
遊具は小さな子どもも遊べるものなので、木陰で涼みながら見守る保護者の姿も多く見られました。
「小池公園」はちいさな公園なので駐車場はありませんが、すぐ外に駐輪場が設けられています。
住宅街にあるためコンビニやスーパーからは距離がありますが、近くに児童販売機があるので夏場の水分補給も心配ありません。
また、敷地内にトイレがあるのもうれしいポイントですね。
今回は、東京の住宅街のど真ん中で自然を満喫できる「小池公園」を紹介しました。
整備された都会的な公園も素敵ですが、現代では自然と触れ合える場所はとっても貴重。
水辺の生き物や野鳥、草花など、四季折々の自然とふれあえることは、子どもだけでなく大人にとってもかけがえのない時間となります。
どこか懐かしい気持ちになれる「小池公園」に、みなさんもぜひ足を運んでみてください!
小池公園
住所:東京都大田区上池台1-36-1
アクセス:東急池上線「長原駅」徒歩約4分