瀬田の緑道沿いに佇む“人が集まる街のパン屋さん”「甘吉 KANKICHI」

地元民が愛する街のパン屋さん

世田谷区瀬田の緑豊かな緑道沿いの住宅街に佇む一軒のベーカリー。
辺り一帯にぷ〜んと焼きたてのパンの香りが漂います。

静かな通り沿いにありながら、ひっきりなしにお客さんが訪れるこちらのお店。
まるで「いらっしゃい」と誘うような店構えに惹きつけられ、店内へ。

「甘吉 KANKICHI(以下、甘吉)」という名前の由来は、「甘いものを食べて幸せになる」ことだそう。

もともとは東京の青梅市で、スイートポテトなどを製造販売。
2016年7月に世田谷の瀬田の住宅街に工場を新設し、本社を移転しました。
製菓工場の他、製パン工場店舗、事務所を併設しています。

二子玉川駅からも用賀駅からも、アクセス可能なロケーション。
二子玉川からは、なだらかな坂が続きます。
崖下を通過する田園都市線を眺めながら、昔路面電車が走っていた緑道沿いを散歩するのも楽しいです。

とっても趣のある風景ですね。

橋の上から電車の写真を撮るマニアの方も。いいショットが撮れそうです。

生地へのこだわり

専務取締役でベーカリーシェフの石川孝行さんにお店のおすすめを伺ってみると、「うーん…どれもおすすめなんですよね。」との回答。
まさに、棚に並んでいる商品全部がおすすめ。
ポップに細かく記載されている商品説明からも、一つ一つの商品にこだわりが詰まっているのが分かります。

住民のリピート率が断然高いこちらのお店では、毎日よく出るのは王道の食パンやバゲットとのこと。

シェフこだわりの厳選した小麦粉を使い、特に「発酵時間を大切に」熟成されて焼き上がったパンは、もちもちとした食感で大人気。

店内で次々と焼き上がるパンは、非常に回転率が高く商品が棚に並んだかと思うと、またたく間に売れていきます。

スタッフの方は忙しそうですが、職場は活気があって楽しそうです♪

バゲットは皮はパリッと香ばしく、中はもちもちです。
お食事と一緒にいただきたいですね。

世田谷ライフでも紹介された絶品サンドウイッチ

こだわりの生地を使用したサンドウイッチは、「世田谷ライフ」という雑誌でも紹介されています。

サンドウイッチに使われるパンのほとんどは、ヴリオッシュ生地を使用し、ふんわりバターの香りが口の中で広がります。

素材へのこだわりー

数軒先にこだわりの素材を仕入れている地元の八百屋さんがあります。甘吉で扱うお惣菜パンの野菜は、そちらから仕入れることが多いそうです。

野菜の彩りがカラフルで、食欲をそそりますね。

また、代表取締役の加賀眞琴さんが東京農業大学出身ということもあり、農大コラボ商品がたくさん陳列されています。
農大でも甘吉の商品が、販売されているとのこと。
加賀さんは、栄養学校で講師もされているそうですよ。

棚に並ぶのは実にたくさんの種類で、ここでは紹介しきれないほど。

開発メニューは、なんと80種類ほどもあるそうです。
毎日買いに来ても、飽きることはないですね!

「じゅん散歩」でも紹介

店内に一際目を惹くポップを発見しました。

こちらは、高田純次さんが国内いろいろな場所を訪れる「じゅん散歩」というTV番組で紹介されたことがある「甘吉あんぱん」です。

このあんぱん、こだわりはなんといっても北海道産粒餡と安納芋餡、そしてホイップクリームが入った贅沢すぎる中身。

こんなにたくさん入っているのに、甘すぎずしつこくなくて、和菓子と洋菓子のいいとこ取りが人気の秘訣です。

スイートポテトへのこだわり

こちらの店の主商品であるのが「甘吉スイートポテト」。

使われているさつまいもには、ただならぬこだわりがあります。

こだわりを伺うと直接さつまいもの生産地(茨城県行方市)に出向いているのだとか。茨城県行方市の生産者であり「さつまいも博士」こと、渋谷俊雄さんとともに、土から育てているそうです。

定番商品の「 紅あずま」は言わずと知れた人気品種から作られています。

「白ほろり」で使われるのは、甘吉に卸すためだけに作られるという希少価値の高いさつまいも。
ぜひ食べ比べて、味の違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。

こちらは一日数量限定、一口サイズの「ミニぽて」。
甘み控えめでお芋の味わいそのものを楽しめるので、小さなお子さまのおやつにも最適です♪
焼き立てのホクホクを食べるのがおすすめ。

焼き菓子も絶品。
お芋の風味をしっかり感じつつも、優しい味の「お芋のサブレ」は大人気。

色鮮やかなお菓子パン

素材へのこだわりは、菓子パンも決して負けてはいません。
きび糖を使用したり、瀬戸内レモンやとちおとめ苺を使用していたり。
色もとっても鮮やかで、ついつい何個も購入してしまいそうになります。

こちらはパン屋のドーナツ。甘すぎず生地がしっとりとおいしいと、ドーナツ好きの子どもたちも大絶賛です。

手土産などに喜ばれそうな「シュプリーム」。
もはやパンというより、立派なスイーツのレベルですね!

“人が集まる憩いの場所にしたい”という思い

お店の前には腰掛けるベンチ、お店のすぐ横にはテーブルと椅子が並び、ちょっとしたカフェスペースがあります。

「単なるパン屋ではなく、地域に根ざしたコミュニティとしての人が集まる場所を目指したい」と、石川さんは語ります。

将来的には、カフェスペースをさらに増設予定。地元民はもちろん、ふらりと立ち寄る人たちにとっても、くつろぎながらパンを食べることのできる憩いの場にしたいと願っているそうです。

夏季限定のとろ~り台湾発スノーアイスも販売

今年の夏は、とにかく暑い!
パンを買いに来るだけでも汗をかいてしまいそうですね。

そんな時、ぜひこのふわふわのかき氷なるスノーアイスを食べてみてはいかがでしょうか。
地元の学生さんや小さなお子さまに大人気だそうですよ!

焼き立てパンが食べられるステキな街

「瀬田の街を焼きたてパンが食べられるステキな街にしたい。」という思いから始まったパン屋さん。

緑道沿いに佇むお店は、なんでもないのにふらりと寄りたくなります。
風情ある電車風景を楽しみつつ、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

なお、甘吉では、7月に創立5周年を迎えイベントが開催されています。
限定メニューの販売や、さつまいものつかみ取りなど、楽しい催しがたくさん。

毎年7月が創立記念となるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

甘吉〜KANKICHI〜
住所:東京都世田谷区東京都世田谷区瀬田2-14-6
アクセス:東急田園都市線「二子玉川駅」「用賀駅」から徒歩約15分
営業時間:9:00-18:00
定休日:年末年始・夏季休業あり(詳しくはお店インスタグラムにてご確認ください)
電話番号:03-6447-9106

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。