大田区は都内でも屈指のラーメン激戦区!
そんな中で前から気になっていた「中華そば 結。」へ足を運びました。
店主は横浜・伊勢佐木町の名店『麺や 丿貫(ヘチカン)』で修業した経歴を持つ方です。独立後に開いたこのお店では、ていねいに取った煮干しだしを土台に個性的な一杯を提供しています。煮干しの香りと旨みを引き立てる工夫が随所に感じられ、ラーメン好きにはたまらない一杯です。
こだわりのスープ

この店のいちばんの魅力は、ベースとなるスープが三つそろっている点。「純煮干」は雑味をそぎ落としたクリアな旨味が光ります。「煮干と貝三種の淡麗柚子塩」はふわっと立つ柚子の香りと貝のコクが重なり、後味が驚くほどすっきり。「背黒煮干Black」は黒みがかったスープに香ばしい苦みが潜み、ぐっと力強さを感じます。
さらに、突発的に登場する「ゲリラ限定」をはじめ、「限定飯」、「限定和え玉」、「限定蓮華」といったユニークな一皿も目白押しです。これらの限定品は開店一時間前に公式X(旧Twitter)でさらりと告知されるので、訪問前にタイムラインをのぞいておくといいですね。
席に着く前から何を頼むか悩む時間さえ、この店ではわくわくする体験になります。
豊富なメニュー

入口横の券売機で先に食券を買うスタイルで、キャッシュレス決済には対応していません。そのため、財布に千円札や小銭を少し用意しておくとスムーズです。
券売機を見ると、看板のラーメンはもちろん、煮干しのまぜそばもありどれを選ぶか迷ってしまいます。味玉やチャーシュー増しといった定番トッピングに加え、丼ものもそろっており、組み合わせを考えるだけでも楽しいですよね。
瓶ビールやレモンサワー、ちょっとしたおつまみセットもあるので、仕事帰りに軽く一杯ひっかけてから、最後に熱々の一杯で締めると満足度がぐっと高まりそうです。
友人と語らいながらゆっくり味わうのもいいですし、一人でサクッと立ち寄る日常使いにもぴったり。店内はカウンター主体で、回転が速いので行列でも思ったほど待たされません。現金が足りなければ近くにコンビニATMもあるので安心です。
濃厚な煮干しラーメン

この日は「純煮干」と限定飯の「究極のTKG」を注文しました。「純煮干」は煮干しのすり身がたっぷり入っており、見た目以上に濃厚な煮干しの香りと旨味が楽しめました。後味に残るほろ苦さがクセになりそうなスープに、とろけるチャーシューが絡むと魚介のコクがさらに際立ち、箸が止まりませんでした。
一方の限定飯「究極のTKG」は、熱々のご飯に落とした濃厚卵黄をほぐし、チャーシューと混ぜ合わせて豪快にかき込みました。卵のまろやかさと肉の旨味が口の中で広がり、ローストビーフ丼を思わせる食べ応えが楽しめます。上にかかっている甘辛い特製ダレが風味をまとめ、思わず笑みがこぼれるおいしさです。
煮干しの香りに包まれたラーメンと、ガツンと腹にたまる濃厚TKG。対照的なのにどちらも主役級で、気付けば丼も器もいつの間にか空っぽになってました。
煮干しオンリーのブラックラーメン

前回いただいた「純煮干」があまりに好みだったので、ほかの味も確かめたくなり、数日後にまた足を運びました。
今回選んだのは醤油ベースの「背黒煮干Black」と、そのスープに合わせて準備された「ブラック専用飯」です。まず「背黒煮干Black」は、香ばしい醤油のコクと煮干しの旨味が見事に溶け合い、くどさを感じさせません。表面に浮かぶ刻み海苔が磯の香りを添え、ひと口すすれば意外にキレの良い後味が広がります。替え玉を頼みたくなるほど飲みやすかったです。
続いて「ブラック専用飯」。温かい白米の上にはオリジナルふりかけ、脇には生卵がセットになっており、まずはふりかけご飯として楽しみました。そこへ「背黒煮干Black」のスープを少しかけると、煮干しの風味が絡んでリゾット風に変化。卵をとろりと落とせばまろやかさが増し、レンゲが止まらなくなります。
営業は昼営業と夜営業に分かれており、大森駅周辺で濃厚な煮干しラーメンを堪能したい方には、ぜひ一度訪れてほしい名店です!
中華そば 結。
住所:東京都大田区大森北1-26-5浅野ビル1F
アクセス:JR京浜東北線「大森駅」より徒歩約6分
TEL: 03-6271-6100
営業時間:月・火・水・木・金11:00-14:30/17:30-21:30
土・祝日11:00-15:30/17:30-21:30
日11:00-15:30/17:30-21:00
※翌日が祝日の日曜は21:30まで営業
※連休中は21:30まで営業/最終日は21:00までの営業
定休日:なし/年末年始休業