【駒沢大学】ジャムおじさんの代理人認定!昭和レトロなパン屋さん「パオン昭月」

東急田園都市線の駒沢大学駅は、渋谷に近い立地ながら住宅街が広がり緑豊かな街です。

駅から首都高沿いに二子玉川方面へ進み、交差点を右へ曲がって少し進んだ角に名物パン屋さんがあります。
アンパンマンのキャラクター人形がずらりとショーウインドウに並ぶ、そのお店は「パオン昭月」。
緑のテントが昭和レトロ感をたっぷり漂わせています。

ジャムおじさんの代理人認定のお店

お店に入ると、アンパンマンのパンの写真やイラストが飾ってありました。
なんとこちらのお店、アンパンマンミュージアムができる以前から「ジャムおじさんの代理人」として日本テレビから公式に依頼を受け、アンパンマンのパンを焼いていたとか。
飾ってあるイラストや写真は、過去に雑誌に掲載されたものだそうです。

レジ奥には認定証が飾られています。

芸能人御用達の「生クリームあんぱん」は期間限定

大人気の生クリームあんぱんは10月から5月までの期間限定品。
いつも開店と同時に売れ、午前中の早い時間には完売となるそうです。
手土産などで入り用の際は、前日までに予約をすると希望の時間に受け取ることができます。
ショーケースには予約済みの生クリームあんぱんの箱がずらり。
その人気ぶりがうかがえます。

中は、これでもかというくらいギッシリと上質なあんと生クリームが入っています。
ぜいたくな和洋のハーモニーですが、甘すぎることなく実に絶妙な甘さなのです。
外のパン生地もふっくらと焼き上げられていて、まさにおいしさの極み!
表面にのったアーモンドも香ばしく、いいアクセントになっています。

甘いパンが苦手な娘も「コレ何個でも食べれちゃうかも!」と完食。
芸能人がお忍びで買いに来るというのも納得です。
今回取材中も、某大御所俳優の方がご来店されました。

客足がなかなか切れない名店

ひっきりなしにお客さんが訪れるため、店内の写真はわずかな合間にシャッターチャンスを狙います。

時間帯によってはお客さんが列を作ってレジ待ちをすることも。
こじんまりとした店内はいつもにぎわっています。

昭和レトロな牛乳パックも販売。
パンとの相性が抜群なのは言うまでもありません!

昔ながらの惣菜パンが人気

クリームあんぱんもさることながら、パオン昭月の人気商品はコッペパンではさんだ惣菜パン。
友人がいつも買うというハムカツサンドは、ありそうでない素朴さと食べ応え。
ハムカツでありながら、肉厚感がたまらない!
お天気が良かったので、近くの駒沢公園で紅葉を楽しみながらいただきました。

学生さんも大満足のボリューミーな惣菜パン

店内に置いてある惣菜パンは心なしか他のお店より一回りサイズが大きく、どれもボリューミー。
駒沢大学が近くにあることで、学生さんもたくさん訪れるからでしょうか。
開店時には、通勤前の人々が朝の腹ごしらえを求めて来店します。

サンドイッチも、分厚く食べ応えありそうですが手頃なお値段です!

店員さんオススメの揚げコッペパン

店員さんに売れ行きのおすすめを聞いてみると、あんぱんの他にも揚げコッペパンが人気だそう。
給食に出てくるような、懐かしく優しい味が魅力です。

また店内で「パオンパン」なるものを発見。めちゃくちゃ売れていました。
メロンパンの生地もこんがりサクサクしていておいしそう。

ケーキのような菓子パン

あんぱんに負けていられず、洋風パンも大人気。
ここに来ると必ず買ってしまうのがフレンチトースト系。
しっとり感がまるでケーキのようです。
もはや菓子パンとしてではなく、ご褒美デザート感覚でいただけます。

レーズンシナモントーストは、香りよく上品な味。
シナモンの香りが後からふわっと口の中いっぱいに広がります。

メープルフレンチトーストは、ほどよいパンの硬さと甘さが絶妙です。
飽きのこない、フランスパンのうまみがいいですね。

店内も昭和レトロ漂う雰囲気

あんぱんもフレンチトーストも、やはりパンの素材の味がおいしくなければ元も子もありません。
パオン昭月の食パンは、シンプルで素朴ながら懐かしい味。
昭和レトロな照明に照らされて、食パンのディスプレイも趣があります。

店名の由来

ちなみに、店名の「パオン」とは何でしょう?その不思議な響きに、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

こちらは象の鳴き声ではありません。

また、ちまたで使われている「ぴえん」(泣いている状態の擬態語)の最上級でもないです(笑)。

「パオン(paon)」はフランス語で「くじゃく」の意味だそう。
お店のレジ袋やお土産用の箱には、くじゃくの絵が描かれています。

ブリキのシェフがお出迎え

パオン昭月は、創業78年を誇る老舗パン屋さん。
現店主さんは3代目で、今は一人で厨房をまわされているため、とても忙しそうな様子でした。
それもこれも、変わらぬ味を保つため。そしてパンを買い求めに訪れるお客さんの笑顔を見るため。
そんな店主さんとお店を見守るように、お店の外ではブリキのシェフが今日もお出迎えしてくれます。

駒沢大学の閑静な住宅街にある名物パン屋さん。
気になられた方は、ジャムおじさんの代理人に会いにぜひ訪れてみてください。

パオン昭月
住所:東京都世田谷区駒沢2-18-11
アクセス:東急田園都市線「駒沢大学前駅」から徒歩約9分
TEL:03-3421-4831
営業時間:7:00-19:00
定休日:日曜日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。