品川区内で本好きさんとつながれる!五反田JPビルディング「タイニーブックパーク」

個人や小規模なグループが自主制作するZINE(ジン)と呼ばれる雑誌。

アート、文学、音楽など、さまざまなテーマを自由に表現できる場として人気があります。

近くでZINEのイベントが開催されると、同じ興味を持つ人々と交流でき、自分の創作意欲も刺激されるもの。

そんなZINEのイベント「タイニーブックパーク」の第1回が3月29日に開催されました。今回はその様子をご紹介します。

タイニーブックパークは五反田JPビルディングで開催!

タイニーブックパークは、五反田JPビルディングで開催されました。
大崎広小路駅のすぐ隣にあり、JR五反田駅からも近いのでアクセスばっちり。

五反田JPビルディングは、2024年4月にグランドオープンした複合施設。かつてさまざまなイベントが開催された、旧「ゆうぽうと」跡地にできたので地元民は大いに注目していました。

雑居ビルも多い五反田エリアでひときわ目立つ、ガラス張りの高層ビルになっています。

タイニーブックパークの会場は、五反田JPビルディング1階の屋外スペース「グランテラス」。11店舗が軒を連ねるフードホール「五反田食堂」の窓から見える広場です。

当日は桜が咲き始めた時期ということもあり、お花見客がフードホールに来たついでにイベント会場に立ち寄る様子をよく見かけました。

出品は本だけ!こだわりのフリーマーケット

タイニーブックパークの会場風景は、ふつうのフリーマーケットと変わりないように見えますが、注目すべきはその品ぞろえ。

出品者自身が発行したZINEなど、書店では売っていない自費出版本を販売しているブースだけではありません。独自のジャンルを深掘りしてラインナップした古本を展示即売するブースなど、ここでしか出会えない貴重なブースが並んでいました。

ZINEのブースをクローズアップ!

今回訪問したのは、MON(モン)というZINEを展示即売しているブースです。

なんと、100ページ以上ある1冊の雑誌の記事・エッセイ・小説・写真・挿絵・マンガをすべて一人で編集。
現在は第2号まで発行して、イベントで販売しているそうです。

もともとは会社員をしながら創作をしていたそうですが、出来上がったZINEを売り込んだところ、見事出版業界に転身。

プロの編集者が作りたいものに本気で取り組んだ熱量に圧倒されます。
MONは少部数で印刷しているので、表紙のロゴを色違いで何パターンも作ったそうです。

「好きな色を選んでいいですよ」といわれると、なんだかオーダーメードで作ってもらったようで、愛着が持てました。

グランピングで人気の「住箱(じゅうばこ)」が登場

タイニーブックパークのもうひとつの見どころは、建築家の隈研吾氏とアウトドア総合メーカーのスノーピークが共同開発した「住箱(じゅうばこ)」と呼ばれるモバイルハウスです。

グランピング好きならお馴染みの、トレーラーハウス型の建物。キャンプ場にもよく設置されているモバイルハウスが、都心の高層ビルに出現するとあって注目度も抜群でした。

「住箱」の中でマンガが読み放題

「住箱」は、ただ展示されているだけではなく実際に中に入ることができました。

室内の広さは約6.6畳。本体の高さは約3mあります。床・天井・壁の全てが木製で、非日常的なグランピング感覚が味わえます。

建物は断熱性に優れていて、肌寒い日でしたが、暖房が十分効いてぽかぽかと暖かさが感じられました。

宿泊や店舗など、多目的に使える「住箱」ですが、この日は1日だけのマンガ図書館のようなコンセプトでした。

室内に並んでいる本の多くが、単行本コミックス。親子連れのために、絵本も用意されていました。

「読み終わるまでいていいですよ。」と声をかけていただいたので、目についた猫マンガを1冊読了。

床に長時間座っても心地よく、泊まりに来たようなリラックスした時間を過ごすことができました。

五反田JPビルディング2階にはラウンジ

五反田JPビルディングの中に入ると、1階はフードホール、2階にはシェアオフィスなどがあります。

2階には出入り自由のラウンジがあり、購入したZINEをさっそく読むのにちょうどいい場所でした。

購入したZINEの中身をさっそくチェック!

今回は「MON vol.1」というZINEを購入しました。結構なボリュームで、1日で読み切れそうにありませんが、さっそくページをめくってみます。

こちらは、全22ページの小説の扉ページ。ほかにも、インタビューやライブのレポートなど、ポップカルチャーが詰まった1冊になっています。

本でつながるイベント「タイニーブックパーク」に注目!

五反田JPビルディングのグランドオープン後、初めて迎えた3月に開催された「タイニーブックパーク」。

区民参加型で、出品する人と購入する人の間で交流が生まれるイベントでした。

「住箱」の登場で、広場がおしゃれに生まれ変わったのも注目ポイント。

今後の定期開催にも期待したいです!

タイニーブックパーク(五反田JPビルディング)
住所:東京都品川区西五反田8-4-13
アクセス:東急池上線「大崎広小路駅」から徒歩約1分
JR 山手線、東急池上線、都営浅草線「五反田駅」から徒歩約5分
JR 山手線、りんかい線「大崎駅」から徒歩約7分
開催期間:2025年3月29日(土)
開催時間:11:00‐16:00
駐車場:なし

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。