大田区の羽田エリアには、稲荷神社や弁財天がたくさんあります。
毎年正月には「羽田七福稲荷めぐり」という、羽田エリアの稲荷神社を回りながら御朱印を集めていく人気のイベントが催されています。
今回は「羽田七福稲荷」のひとつ、穴守稲荷神社のみどころや御朱印帳について紹介したいと思います。
穴守稲荷神社へのアクセス方法
穴守稲荷神社は京浜急行空港線「穴守稲荷駅」にあります。
京浜急行「京急蒲田駅」からは約4分、京浜急行「品川駅」からも約15分でアクセス良好。
駅を降りると商店街と住宅街を抜けて約5分程で参道が見えてきます。
参道には大きな鳥居があり、くぐり抜けていくと左手にきれいな境内がみえてきます。
そもそも稲荷神社とは?
みなさん神社と一口にいっても、「稲荷神社」、「弁財天」、「八幡宮」などいろいろな種類の神社があるのをご存知でしょうか?
「稲荷」とは、「稲成る」「稲生る」の意味で、もともと農業、稲作の神様なのです。
今日では、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、心願成就など幅広いご利益があると信仰されていることが多いようです。
「お稲荷さん」では「きつね」が神様のつかいとなっています。
きつねは収穫したお米を食べてしまうネズミを退治してくれる、農作の時期である春〜秋にかけて山から降りてくるなど諸説ありますが、稲荷神社ではそういった理由で「きつね」が神様のつかいとなっているのですね。
穴守稲荷神社のルーツは、文化文政のころまでさかのぼります。現在の羽田空港にあたるエリアでは、しばしば堤防に穴が空き、田畑に海水が侵入してしまうことがあったそう。田畑を守るために、堤防の上に祠を建てて祀っていたものが穴守稲荷神社のはじまりとなります。
穴守稲荷神社の大鳥居と千本鳥居
穴守稲荷神社の境内に入って、まず目に入るのは右手に見える「千本鳥居」。
鳥居のトンネルをくぐるとなんだか神秘的な気持ちになります。
実は現在の穴守稲荷神社とは離れた場所にもう一つ旧穴守稲荷神社の「大鳥居」があります。
この「大鳥居」だけは海老取川に架かる弁天橋の近くにポツンと立っています。
もともと穴守稲荷神社は現在の羽田空港の敷地に建っていたそうです。
戦後、羽田飛行場を拡大するため、現在の鎮座地に移転を余儀なくされた歴史があります。この「大鳥居」だけは土台が頑丈で当時移動ができなかったため、そのまま残されることに。
平成11年に「大鳥居」も現在の場所に移転されました。
穴守稲荷神社の「あなもりの砂」
「千本鳥居」をくぐり抜けると、「奥之宮」に辿り着きます。
奥之宮にも「きつね」や「鳥居」がたくさん納められています。
「奥之宮」の左手に「御神穴」があり、こちらで「御神砂」をいただくことができます。
この「御神砂」には言い伝えがあります。
ある時、おじいさんが漁から帰ってきて、捕まえた魚をいれていたかごを見ると、砂だけが残っていたそう。この話を村人に話したところ、穴守稲荷の「きつね」の仕業だということに。きつねをこらしめようと捕まえたのですが、おじいさんはきつねをゆるし、逃してあげたそうです。
すると、翌日からおじいさんが漁に出るたびに大漁となり、しかも不思議なことに、その魚のかごには、なぜか濡れた砂がいつもついていたとか。それを聞いたおばあさんが、庭にその砂を撒いたところ、その日から訪れるお客さんが増えて千客万来が続き、この老夫婦は豊かに暮らしたということです。
こうした言い伝えから、招福の「御神砂」として親しまれているそうです。
玄関にまくと商売繁盛や家内安全のご利益があるのだとか。
家内安全を願って持ち帰らせていただきました。
「奥之宮」の左手に階段があり、そこから「稲荷山」に登拝することができます。「稲荷山」からは境内や千本鳥居を見渡すことができます。
穴守稲荷神社の御朱印帳購入方法や航空会社コラボ御朱印とは?
「御朱印帳」も穴守稲荷神社の魅力の一つです。
穴守稲荷神社にはANAとJALとコラボしたデザインの御朱印帳があります。
コラボ御朱印帳にはANA、JALともにデザインが2種類あります。
両社のオンラインサイトから購入できるものと、穴守稲荷神社の社務所で購入できるものがそれぞれありますので、デザインを見比べてみるのもいいかもしれません。
飛行機が好きな方、御朱印集めが趣味の方にはぴったりの御朱印帳ではないでしょうか?
穴守稲荷神社の御朱印は「御本社」「奥之宮」「稲荷山」の3種類があります。
毎月17日と空の旬間(9月20日~30日)には航空機をイメージした特別な御朱印がいただけるそうです。
御朱印の受付は08:30〜17:00までです。
今回は穴守稲荷神社のルーツや御朱印帳についてご紹介しました。ぜひみなさまも参拝に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
東京羽田 穴守稲荷神社
住所:東京都大田区羽田5-2-7
アクセス: 京浜急行空港線 穴守稲荷駅 徒歩3分
TEL:03-3741-0809
通常参拝 24時間
昇殿参拝・祈祷 09:00~16:00
お守り授与・御朱印:08:30〜17:00